OS X Yosemiteの透過処理をOFFにすると動作が少し軽くなる!
OS X Yosemite/El CapitanのUIデザインを変える
OS X Yosemite/El CapitanのUIデザインは iOS 7 のフラットデザインを取り入れつつ透過処理も多く取り入れられています。
Finderやウィンドウのツールバーのアイコンのデザインなども随所にフラットデザインが取り入れられRetinaディスプレイではとても綺麗に表示されるのですが、非Retinaディスプレイでは少し見難いと感じる方も多いかと思います。
また、透過処理を導入したことでミッションコントロールやジニーエフェクトの動作が若干もたつくなどの現象も感じるようになりました。(追記:OS X El Capitan 10.11で動作速度はかなり改善されました。)
Appleはそのような声も事前に予想をしていたのか、OS X Yosemiteでは設定を変更するだけでぼやけたデザインからハッキリとしたデザインに変更をすることができ、さらに随所で取り入れられている透過処理もオフにすることで少しだけ動作を軽くすることができます(動作が軽くなるのは「透明度を下げる」をオンにした時のみ)
「コントラストを上げる」でアイコンをハッキリ表示
iOS 7やiOS 8にも搭載されている機能で「コントラストを上げる」をオンにすることで各UIのデザインをよりハッキリとしたものに変更できさらに透過処理もオフになるのでGPU性能の低いMacは多少動作が滑らかになることが期待出来ます。
「システム環境設定」→「アクセシビリティ」から「コントラストを上げる」にチェックをいれます。これだけで設定を変更出来ます。
「コントラストを上げる」をオンにすると自動で「透明度を下げる」もチェックが入ります。透明度だけを下げたい場合はここだけチェックを入れます。
するとウィンドウのデザインがハッキリとしたコントラストの高いものに変更されます。
かなり、くっきりとしたデザインに変更されますね。
Safariのツールバー
- 「コントラストを上げる」オフ
- 「コントラストを上げる」オン
曖昧だったアイコンの境界線に線が追加され、最小化、最大化にボタンのアイコンの色も変更されます。さらに、ツールバーは後ろの背景が透過するグラス処理もオフになっていることがわかります。
Dock
- 「コントラストを上げる」オフ
- 「コントラストを上げる」オン
Dockは透明度の高いものから白色のものに変更されます。
Finder
- 「コントラストを上げる」オフ
- 「コントラストを上げる」オン
Finderもアイコンがハッキリとしたものに変更され、サイドバーの透過処理された部分もオフになっています。
「コントラストを上げる」をオンにすることで非Retinaディスプレイでも少しだけアイコンが見やすくなり、OS X Mavericksっぽい雰囲気にすることができます。
透過処理を下げることで動作が軽くなる
また、透過処理が下がることからGPU処理が軽くなるのかウィンドウを最小化する時のジニーエフェクトやミッションコントロールの動作が滑らかになるなどのメリットもあるようです。(MacBook Pro with Retina 2012の場合で外部ディスプレイ接続で外部GPUの GeForce GT 650M利用時)
外部GPUのGeForce GT 650M利用時でもジニーエフェクトの動作が滑らかになったということは、2011年以前のMacBookシリーズの内蔵GPUはIntel HD Graphics 3000が搭載され性能的にも厳しい面があるので、透明度を下げるだけでも動作スピードは向上する可能性がありそうです。
特に機能上は無くてもいいものなので「透過処理を下げる」はオンにしておいてもいいようにも感じます。
OS X Yosemiteの便利な使い方
追記:2015年10月に最新バージョンとなるOS X El Capitan 10.11がリリースされました。基本的にはOS X Yosemiteを改良したバージョンとなっており、動作速度が改善、細かいところの機能が使いやすく進化しています。
https://itstrike.biz/apple/mac/28581/