macOS SierraからOS Xにダウングレード!インストールディスクを作成する方法も!
macOS Sierraからダウングレードする方法
macOS Sierraにアップグレードしたけどあのアプリが使えなかったからダウングレードしたい…。そう悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
安心してください。MacはiPhoneやiPadと違ってダウングレードをすることが比較的簡単にすることができるので、もしmacOS Sierraにアップグレードしたけどダウングレードしたいという方は参考にしていただけたらと思います。
基本的な方法としては、今までと変わっておらず3つのパターンでダウングレードをすることが可能となっています。
- Time Machineでダウングレード
- インターネットリカバリでダウングレード
- インストールディスクを作成してダウングレード
一番簡単な順でダウングレードをする方法を紹介します。
Time Machineでダウングレード
AppleのバックアップアプリのTime Machineを使ってダウングレードする方法が最も簡単です。ただし、macOS Sierraにアップグレードするときにバックアップを取っていない場合は復元することができないので注意です。
「commando」+「R」キーを押したままMacの電源を入れると「macOSユーティリティ」が起動します。名称がOS XからmacOSに変更されてしっかりと反映されているようですね。
「Time Machineバックアップから復元」を選択します。
「Time Machineから復元」の画面が表示されるので「続ける」をクリックして設定をしていきます。
「バックアップ済みデータのSSD」を選択すると、Macのスリープ解除するときに必要なパスワードを聞いてきますので、いつもロック解除しているパスワードを入力しましょう。
ここでバックアップデータをTime Capsuleなどのネットワークサーバーに保存している場合はWi-Fiの設定が必須となるので、メニューバー右上にあるWi-Fiのアイコンから設定をしましょう。
Wi-Fiの設定が完了するとネットワーク上に設置してあったTime Capsuleの中に保存されているバックアップデータが表示されます。
これを選択して「続ける」とTime Capsuleにアクセスするために設定してあるTime Capsuleのパスワードを入力します。色々とパスワードが必要となりますが、頑張って思い出してください!
バックアップ済みデータを選択します。
すると、OS X El Capitanでバックアップを取っていたデータが表示されます。
できるだけ最新のバックアップデータを選択するのはいいのかなと思います。あとは復元するデータを選択して「続ける」をクリックすることで復元が開始されます。
ただし、macOS Sierraで作成した新しいデータなどは消えてしまうので、大事なデータを持っている場合は別途、USBなどの一時避難させておいたほうがいいかもしれませんね。(iCloud Driveに保存されているデータ類は大丈夫です。)
インターネットリカバリでダウングレード
macOS Sierraが登場する以前(2016年9月21日)のMacをお使いの場合は、インターネットリカバリで工場出荷状態に戻すことで、旧OSにダウングレードすることができます。
工場出荷状態なので、もしOS X Mountain Lion 10.8の時に購入したMacなら、ここまで一気にダウングレードすることになるので、OS X El Capitanに復元したい場合は、OS X Mountain Lionにダウングレードした後にOS X El Capitanにアップグレードするという作業が発生するので、少々面倒かもしれませんね。
インターネットリカバリをする前に、「commando」+「R」キーを押したままMacの電源を入れます。
「macOSユーティリティ」を起動しSSDのデータを全消去します。この作業をする前にバックアップを必ず取って復元できるようにしておきましょうね。
「command」+「R」+「Option」キーを同時押しながらMacの電源を入れます。すると地球儀マークが表示されてインターネットリカバリが開始されいます。
なお、インターネットリカバリを実行するにはWi-Fiの接続も必要となります
インストールディスクを作成してダウングレード
この方法は8GBのUSBメモリが必要となる方法となります。
Mac App StoreからインストールデータをダウンロードしてUSBにインストールディスクを作成してダウングレードする方法です。Mac App Storeは一度でもOSをダウンロードしたことがあれば、「購入済み」の項目から再ダウンロードをすることが可能となっています。
ダウンロードが完了したら、USBをMacと接続して「アプリケーション」→「ユーティリティ」→「ディスクユーティリティ」からUSBを初期化します。今回はEl Capitanにダウングレードするので「ElCapitan」と名付けましたが、なんでもいいです。
USBメモリを接続した状態で「ターミナル」を起動して、以下のコマンドを入力します。「Volumes/ElCapitan/」の「ElCapitan」はUSBに付けた名前を入れてください。
sudo /Applications/Install\ OS\ X\ El\ Capitan.app/Contents/Resources/createinstallmedia –volume /Volumes/ElCapitan/ –applicationpath /Applications/Install\ OS\ X\ El\ Capitan.app --nointeraction
コマンドを入力してリターンキーを押すと「If you wish to continue type (Y) then press return:y」と表示されるので「y」キーを押して「リターン」をすることで、インストールディスクの作成が開始されます。
結構時間が掛かり30分くらいは掛かるかもしれませんね。「Copy complete」と表示が出れば成功です。
なお、同じ要領で最新のmac OS Sierraのデータをダウンロードして以下のコマンドを入力することでmac OS Sierraのインストールディスクを作成することができます。
sudo /Applications/Install\ macOS\ Sierra.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/Sierra --applicationpath /Applications/Install\ macOS\ Sierra.app --nointeraction
いちいちインターネット上からダウンロードするよりもUSBにインストールディスクを作成しておいたほうが何かと便利だと思うのでオススメです。
インストールディスクを利用してダウングレードするには、USB接続をした状態で「Option」キーを押したままMacの電源を起動します。するとUSBに入っているインストールディスクからMacを起動することができます。
なぜか英語表記になっていますが、「ディスクユーティリティ」を起動します。
「APPLE SSD」を選択して「消去(Erase)」をクリックします。
任意の名前を入力して(El Capitanとかがいいと思います。)「OS X 拡張(ジャーナリング)」を選択して「消去(Erase)」をクリックします。
ディスクが消去したら、ディスクユーティリティに戻って「OS Xをインストール(Install OS X)」をクリックします。
すると、OS X El Capitanのインストール画面が表示されるので、指示に従ってインストールをすることでmacOS SierraからOS X El Capitanにダウングレードすることができます。
動作的にはOS X El CapitanからmacOS SierraにアップデートすることによってMacの動作が極端に遅くなることはないと思うので、アプリケーションさえ対応していればわざわざダウングレードする必要はないのかなとは思いますが、もしダウングレードをしたい場合は参考にしていただけたらと思います。
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