Apple IDの2ステップ認証から2ファクト認証に切り替える設定と方法
2ステップ認証から2ファクト認証に切り替える方法
macOS Siera 10.11とwatchOS3を連携されることでMacの自動スリープ解除機能が使用できるようになりますが、iOS9とOS X El Capitainから導入が開始された「2ファクト認証」を利用していることが条件となっており、昔から利用可能だった「2ステップ認証」では使うことができません。
ということで「2ステップ認証」から「2ファクト認証」に認証方式を変更する方法について紹介したいと思います。
まず、「2ステップ認証」と「2ファクト認証」の違いについて説明します。
2ステップ認証
2 ステップ確認では、まず信頼できるデバイスを 1 台 (または複数) 登録します。信頼できるデバイスとは、お客様ご自身の管理下にあるデバイスで、SMS や「iPhone を探す」を使って 4 桁のコードを受信できるデバイスです。SMS 対応電話番号を少なくとも 1 つ入力する必要があります。
分かりにくいの要約すると、2ステップ認証はSMSや「Phone を探す」を使って4桁のコードを受信できるデバイスが信頼できるデバイスとなり、Apple IDがロックされた場合は復旧キーと信頼できるデバイスが必要になります。
2ステップ認証時にユーザーがどのデバイスに4桁のコードを送信するかを選択することができます。
指定した信頼できるデバイスのに4桁のパスコードが表示されるので、それを入力することで認証完了です。
2ファクト認証
2 ファクタ認証を使えば、自分で信頼した iPhone、iPad、または Mac などのデバイスでのみアカウントにアクセスできるようになります。新しいデバイスにはじめてサインインする場合は、パスワードと、信頼済みのデバイスに自動的に表示される 6 桁のパスコードという 2 つの情報の提示が必要になります。このコードを入力することが、新しいデバイスを本人が信頼したことの確認となります。たとえば、iPhone をお持ちで、新しく購入した Mac ではじめてアカウントにサインインしているとします。この場合、パスワードと、iPhone に自動的に表示される確認コードの入力を求められます。
2ファクト認証はiOS 9を搭載したiOSデバイスかOS X El Capitanを搭載したMacで、すでに2ファクト認証でサインインを済ませているデバイスが信頼できるデバイスとなっており、Apple IDがロックされた場合は信頼できるデバイスまたは信頼できる電話番号が必要となります。
2ファクト認証の場合は、「Apple ID サインインが要求されました」とアクセスがあったデバイスの現在地が信頼できるデバイスに表示され、「許可する」を選択することで6桁のパスコードを取得することができます。
あとは6桁のパスコードを入力することで認証をすることができます。
大きな違いはサインインしようとしているデバイス側が信頼できるデバイスを選んで4桁コード送信するのではなく、管理者が認証している信頼できるデバイスに6桁のコードを送信するという点でしょうか。また、どこからアクセスがあったのかも地図が表示されるので安心感が違うかもしれませんね。
2ステップ認証をオフにする
2ステップ認証がオンになっていると2ファクト認証をオンにすることができないので、もし2ステップ認証を使用している場合はオフにしましょう。
2ステップ認証はApple IDのアカウントページからオフにすることができます。オフにする時は3つの質問、生年月日、修復用のメールアドレスを設定する必要があります
2ステップ認証をオフにできました。
2ファクト認証をオンにする(Mac)
2ファクト認証をMacから設定をしてみます。
「システム環境設定」を起動し「iCloud」を選択します。
「アカウントの詳細」を選択します。
「セキュリティ」を選択します。
すると「2ファクト認証を設定」という項目が表示されているので、ここをクリックして設定していきます。なお、2ステップ認証がオンになっている場合はこの項目は表示されません。
「2ファクト認証を設定しますか?」と聞かれるので「設定」をクリックします。
本人確認が可能な携帯電話の番号を入力します。
これで2ファクト認証の設定が完了します。
2ファクト認証をオンにする(iOS)
iPhoneから2ファクト認証をすることもできます。「設定」→「iCloud」の「アカウント」を選択します。
「パスワードとセキュリティ」の中にある「2ファクト認証を設定」を選択します。
「2ファクト認証」の設定をするために本人確認が必要が必要となります。
Apple IDに登録してあるクレジットカードの番号と、本人確認が可能な電話番号を入力します。
iPhoneに設定してあるパスコードを入力すると設定が完了します。
以上が2ファクト認証の設定を有効にする方法となります。
2ステップ認証と2ファクト認証の違いがいまいち理解できない部分もあったり2ファクト認証をしているデバイス全てにコードが送信されるなど不便な部分がありますが、Apple WatchとMacを連携させるには2ファクト認証が必須となりますので、Apple Watchでのスリープ解除機能を使いたい方は2ファクト認証の設定をしておきましょう!
2017年秋に最新OSとなるiOS11とmacOS High Sierra 10.13が正式にリリースされます。今バージョンにアップデートすることで2ステップ認証から2ファクト認証に自動的に移行してしまうので、アップデートには最新の注意が必要と言えるかもしれませんね。