macOS Sierra 10.12.4以降の初期化・復元方法が少し変更されていた
macOS Sierra 10.12.4以降、復元(リカバリー)方法が少しだけ変更
macOS Sierra 10.12.4よりmacOSの復元方法が少しだけ変更されていたんですね。知らなかったです。さっきMacBookを初期化していて気付きました。
macOS Sierra 10.12.3までの復元(リカバリー)方法は2パターンありました。
- cmd + R を押しながら起動:現在インストールされているバージョンのmacOSを再インストール
- option + command + Rを押しながら起動:Mac購入時にプリインストールされていたバージョン(工場出荷状態)のmacOSをインターネット経由で再インストール
macOS Sierra 10.12.4以降は3パータンに変更されています。
- cmd + R を押しながら起動:現在インストールされているバージョンのmacOSを再インストール
- option + command + Rを押しながら起動:最新のバージョンのmacOSにインターネット経由でアップグレード
- shift + option + command + R:Mac購入時にプリインストールされていたバージョン(工場出荷状態)のmacOSまたは利用可能なバージョンをインターネット経由で再インストール
Mac購入時にプリインストールされていたバージョンのmacOSを再インストールしたい場合、macOS Sierra 10.12.3以前は「option + command + R」で可能でしたが、macOS Sierra 10.12.4以降は「shift + option + command + R」に変更されます。
macOS Sierra 10.12.4以降の「option + command + R」を実行することで、クリーンインストールしながら最新バージョンのmacOSにアップグレードすることができるので、上書きアップグレードではなく、クリーンインストールをしてからアップグレードしたいときに手間を大幅に削減してくれるコマンドと言えそうです。
実際にmacOS Sierra 10.12.4がインストールされたMacBook 2016をプリインストールされていたOS X El Capitanにダウングレード、初期化してみました。
macOSを初期化する方法(macOS Sierra 10.12.4以降)
SSDを完全消去してからOSを再インストールしたいので、iTunes、iCloud、iMassegeからサインアウトした状態で電源を切ります。
そして、「cmd + R」を押しながらMacの電源をONにしてmacOSユーティリティを起動し「ディスクユーティリティ」の「消去」からSSDを全消去します。名前は「Macintosh HD」とでも入力して、フォーマットは「Mac OS Extended(Journaled)」を選択して「消去」しましょう。
Appleメニューから電源をOFFにします。なお、これらのSSDの全消去は以下のインターネットリカバリの時に実行をしてOKです。
option + command + Rの場合
「option + command + R」を押しながら電源をONにすると地球儀マークが表示されます。
「再インストール」を選択するとOS X El CapitanではなくmacOS Sierraのインストール画面が表示されます。macOS Sierra 10.12.4以降では「option + command + R」で工場出荷状態に戻すことができないということになります。
shift + option + command + Rの場合
工場出荷状態にリカバリーしたい場合は「shift + option + command + R」を押しながら電源をONにします。同じように地球儀マークが表示されます。
そして、MacBook 2016のプリインストールOSとなるOS X El Capitanのインストール画面が表示されました。あとは手順に従ってインストールをしていけば工場出荷状態のOSに戻すことが可能です。
なお、言語が英語バージョンになっていたので、OS X ユーティリティの「File」から「Change Lauguage」を選択して…
「主に日本語を使用する」を選択します。
すると日本語のユーティリティ画面に切り替えることができます。
まとめ
常に最新バージョンをインストールしている方は、macOS Sierra 10.12.4の復元方法の変更はさほど関係がないかもしれませんが、しばらくアップデートをしていないMacをクリーンインストールして再インストールしたい時に「shift + option + command + R」からリカバリーすることで、アップデート作業を省くことができるのがいいかもしれませんね。