OS XとiOSの統合は必要ないがタッチパネル付きMacは欲しい
OS XとiOSの統合の可能性について
以前からAppleのデスクトップOSの「OS X」とモバイルOSの「iOS」が統合される可能性について話題にあがることがありますが、アップルの上級副社長のGraig Federighi氏は「タッチスクリーンを搭載するMacBook Proのような製品が開発されることはない」と言及しています。
兼ねてから噂されている12.9インチのiPad Proについて、OS XとiOSの統合OSが採用されるのではないかと言われていますが、その可能性もかなり低いと見た方がいいのかもしれません。
2014年初頭にもAppleの幹部であるPhil Schiller氏、Bud Tribble氏、Craig Federighi氏の3人が「iOSとOS Xの統合は将来的にはあり得ない」と完全否定していたこともあるので「近い将来」においてはOS XとiOSの統合はないのでしょう。
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しかし、過去にiPhoneの大型化には否定的だったAppleも時代の流れと共に大画面ディスプレイを採用したiPhone 6/6 Plusを投入したように、未来はどうなるかはわかりません。
iMac Touchは検証済み
Appleは過去にタッチパネルを搭載した「iMac Touch」なる製品の特許を申請するなど、色々な可能性を模索しています。
Macは「座って操作すること」で、iPhoneやiPadは「リラックスした状態で手に持って操作すること」を基本姿勢にそれぞれの設計を行っており、それらの検証の結果からiMac Touchの使い勝手は良くなかったそうです。
なので、OS Xは「キーボード+トラックパッド(マウス)」、iOSは「タッチパネル」という操作方法が基本姿勢になることは今も将来も変わりようがないのかもしれません。
タッチパネル付きMacの必要性
市場はタッチパネルに向いていることは紛れもない事実であり、Microsoftの「Surface Pro 3」などはタッチパネルを搭載したWindowsの開発をしてAppleとは違う道を模索しています。それを受け入れるユーザーがいるのも確かです。
タッチパネルが流行っているからMacにも搭載してほしいという訳ではなく、個人的に感じるのは基本的にはOS XとiOSの統合はあり得ないのはその通りだと思います。
基本的に使う目的が違うOSを統合すべきではないでしょう。しかし、MacBook ProやiMacにタッチパネルを搭載するのはアリだと思います。
先日リリースされたOS X Yosemiteのプレビュー機能は大幅に機能が追加され、メールで添付された画像に署名を記入して返信できるということも可能になりました。
この署名をする時にトラックパッドを使用するのですが、どうも使い難いのです。
関連 OS X Yosemiteのプレビュー注釈機能がルーペや署名など利用でき超便利!
もしこれがタッチパネルで簡単にサインして返信できるようになったらとても便利でしょう。また、署名以外にもチェックや印を入れる場合でもトラックパッドで操作するよりも直接画面に触れて記入した方がより早く簡単に作業をすることができます。
つまり、「OS XとiOSの統合」と「タッチパネルの搭載」は別で考えた方がいいと思うのです。
Macを使う上でタッチパネルを使った方が作業効率が高まる場面は必ず存在します。
常にタッチパネルを使える状態にするのではなく、機能によってタッチパネルが利用できる場面を作ればいいのです。サブの入力装置としてタッチパネルを搭載する…贅沢といえば贅沢ですが。
トラックパッドをタッチパネル付きの液晶ディスプレイにしてしまうというのもいいのかもしれませんね。と色々と考えると、まだまだMacも進化の余地がありますね!
今後、どのように両デバイスが進化していくのか楽しみです。