iPad ProのA9Xプロセッサの性能はMacBookのCore Mを凌ぐスペックの高さか?
A9XプロセッサはMacBookのCore Mを凌ぐ性能
アップルが発表した12.9インチのiPad Proは大きさだけでなく性能もプロ級であることが明らかとなりましたが、心臓部とも言えるA9Xプロセッサの実力はどれほどの性能を持っているのか個人的にはかなり気になっている部分でもあります。
A8Xから大きく性能が向上
A9Xプロセッサの詳細は明らかになっていませんが、iPad Air 2に搭載されているA8Xプロセッサから比較してCPUが1.8倍、GPUが2倍の性能向上をしていると発表しています。(A7プロセッサからCPUが2.5倍、GPUが5倍)
デュアルコアからトリプルコアに進化したA8XプロセッサもA7プロセッサと比較してCPUが1.4倍、GPUが2.5倍の性能が向上したとしていましたが、A9XのCPU性能はそれ以上のスペックアップを果たしています。
もしかして、CPUのコア部分がトリプルコアからクアッドコアに進化した可能性もあるのかもしれません。この辺りはもう少し時期が経てば明らかになる部分といえそうです。
プロセッサ | A7 | A8 | A9 | A8X | A9X |
---|---|---|---|---|---|
CPUコア数 | 2 | 2 | 2(?) | 3 | 4(?) |
RAM | 1GB | 1GB | 2GB(?) | 2GB | 4GB |
A7からの性能アップ率 (CPU/GPU) |
– | 1.3倍/1.6倍 | A8から70%/90% | 1.4倍/2.5倍 | 2.5倍/5倍 |
表で並べて見てみると一気に性能を上げたA8Xプロセッサ以上にA9Xプロセッサの性能が向上しているのかがわかります。
Intel Core Mを凌ぐ性能
iPad Air 2に搭載されているA8Xプロセッサは2011年に発売されたMacbook Airに搭載されたIntelのSandy Bridgeマイクロアーキテクチャ世代のCore i5-2467Mプロセッサや12インチのMacBookに搭載されているCore M-5Y31 よりも性能が高いことも明らかになっています。
各プロセッサのGeekbench 3のCPUのベンチマークスコアの結果は以下の数値となっており、AプロセッサもIntelのプロセッサとほぼ同等レベルの性能をもっています。
A7 iPhone 5s/iPad Air |
A8X iPad Air 2 |
Core i5-2467M MacBook Air 2011 |
Core M-5Y31 MacBook 2015 |
|
シングルコアスコア | 1425 | 1815 | 1887 | 1924 |
マルチコアスコア | 2574 | 4515 | 3531 | 4038 |
A9Xプロセッサの性能がAppleが公式で発表した、A8Xと比較して1.8倍のCPUパワーとを手にしていたとしたら、Geekbench 3のベンチマークスコアは完全にMacBookに搭載されているCore Mプロセッサよりも高速な性能を備えていると考えることもできそうです。
Appleは公式で「過去12カ月に出荷されたモバイルPCより80%早い」とコメントしているので、間違いないことなんでしょう。
MacBookもAプロセッサ採用の時代に?
となると、いよいよMacBookでIntel製のプロセッサを採用する理由がなくなってくるわけですが、12インチの次期MacBookはIntel製ではなく独自プロセッサのA9Xを搭載する…という可能性もあるのかもしれません。
OS Xはx86/64のアーキテクチャが採用されていますが、ARMアーキテクチャ版も存在しているらしいです。どこまで、互換性があるのかは不明ですがiOSがARMアーキテクチャで動いていることを考えると、いずれは統一させるのかもしれません。
追記:iPad Proに搭載されたA9Xプロセッサのベンチマークスコアが公開されました。