iPad Pro 10.5とiPad Pro 9.7の違いや進化した点を比較!120Hzディスプレイで表示が滑らか!
10.5インチiPad Proが9.7インチiPad Proから進化した点
iPad Proのラインナップから9.7インチモデルが消えたことで、10.5インチiPad Proは9.7インチiPad Proの事実上の後継機となりましたが、何がどう進化したのかを紹介したいと思います。
ディスプレイサイズが大きくなり作業エリア拡大!
10.5インチiPad Proは9.7インチiPad Proから本体サイズが少しだけ大きくなってしまいましたが、画面サイズが9.7インチから0.8インチ大きくなり10.5インチとなり、解像度が2,048 x 1,536ピクセルから2,224 x 1,668ピクセルに増え作業エリアが広くなったことで、想像していた以上に使いやすくなりました。
9.7インチモデルと10.5インチモデルを横並びにしてみました。
ベゼルの幅が細くなったことで無駄なくディスプレイが大きくなり、表示エリアも広くなっているのが分かります。ちょっとした差ですがスマートキーボードを装着した状態だと視点が上がり、キーボードの幅にも余裕が出て今まで窮屈だなと思っていた作業がとてもしやすくなりました。
120Hzリフレッシュレートに対応し動作がスムーズ
10.5インチのiPad Proは6コアのA10X Fusionチップと4GBのRAMを搭載し、ディスプレイも最大で120Hzのリフレッシュレートに対応したProMotionテクノロジーを搭載するなどサイズ以外の部分でも大きな進化を遂げています。
特に120Hzのリフレッシュレートの違いは旧モデルのiPadを使っていた人が見ればすぐにその変化を感じ取ることができると思います。簡単に書くとiOSのアニメーションやスクロールの動作がより滑らかに表示されるように進化しています。
スローモーションで動画を撮影してみました。左が10.5インチのiPad Proで、右が9.7インチのiPad Proとなっています。
9.7インチのiPad Proはスクロールした時に残像が残っていますが、10.5インチのiPad Proはとてもなめらかに動作しているのが確認できます。これはホーム画面だけではなく様々なアプリで対応してるので全体的にとても滑らかな操作感を実現しています。
なお、使用状況に合わせて120Hzから60Hz・48Hz・24Hzに可変するProMotionテクノロジーが採用しているので、バッテリーの持ちにも貢献しています。
また、Apple Pencilの遅延もさらに改善され本当の紙に書いているかのように文字を手書きすることができます。
A10X Fusionの性能が高い!
別の記事でも紹介していますが、A10X Fusionチップの性能がめちゃくちゃ高いです。
Geekbench 4によるCPUの性能差は以下のとおり。
10.5インチ iPad Pro |
9.7インチ iPad Pro |
9.7インチ iPad |
iPhone 7 | |
CPU | A10X Fusion | A9X | A9 | A10 Fusion |
RAM | LPDDR4 4GB | LPDDR4 2GB | LPDDR4 2GB | LPDDR4 2GB |
CPU(シングルコア) | 3869 | 2835 | 2462 | 3461 |
CPU(マルチコア) | 9296 | 4997 | 4433 | 5602 |
GPU(Metal) | 27710 | 14456 | 9854 | 12323 |
シングルコアスコアはiPhone 7(A10 Fusion)とほぼ同じですが、3コアのCPUを搭載しているので(3つのパワーコア+3つの省電力コア)マルチコアスコアが大きく向上しています。
写真の加工アプリなど負荷の重いアプリで性能差を感じることができると思いますが、アプリを起動してから表示されるまでの時間も高速化されているので、普段使いでもCPUチップの性能向上の恩恵を受けることができるでしょう。
第2世代Touch IDの指紋認証速度が速い
10.5インチiPad Proに搭載されているTouch IDは第2世代のものになり、指紋認証速度が大幅に速くなっており、ロックからの解除時間が短くなっています。
これはiPhone 6s/6s PlusとiPhone 7/7 Plusに搭載されているTouch IDと同等レベルのものになっています。ちょっとしたことですが、大きな進化ですね。
反射率が低下
少し分かりにくいのですが10.5インチiPad Proのディスプレイはさらに反射率が低下し、見やすい画面に進化しています。Appleの公式では1.8%の反射率となっています。右が10.5インチモデルです。
ちょっと分かりにくいかもですね。
手ぶれ補正機能搭載の背面カメラ
背面カメラのレンズがf2.2からf1.8により明るいタイプのものに変更され、光学式手ぶれ補正機能が搭載されるなどしています。ただ、そんなに差を感じないかもしれませんんね。iPadの本体が大きいので手ブレ自体がiPhoneと比べて少ないのであまり差が出ません。
とはいえ、動画撮影では手ぶれ補正機能があったほうが有利になるので、動画をよく撮るという方にとっては嬉しい機能といえそうです。