12インチMacBook 2017と旧型モデルの性能比較!第2世代バタフライキーボード採用で文字入力が快適に!
MacBook 2017 開封比較レビュー
新型の12インチのMacBook(2017)を手に入れました!2016年モデルのMacBookからの乗り換えとなりますが、旧モデルからの違いなどを紹介したいと思います。
今回も一番安いモデルを購入しました。
- CPU:Intel Core-m3 1.2GHz
- RAM:8GB 1,866MHz LPDDR3
- ストレージ:256GB
- カラー:スペースグレイ
- US配列
2017年モデルよりオプションでRAMの容量を8GBから16GBに増設することができますが、あえて8GBのRAMを搭載したモデルにしました。というのも8GBのRAMを搭載している2016年モデルのMacBookでも十分快適に動いてくれているので、僕の使い方では16GBのRAMは必要ないだろうなという判断です。
MacBook 2017のパッケージと付属品
2017年モデルの12インチMacBookのパッケージデザインは基本的に2016年モデルと同じですが、MacBookの書体が変更され、Appleマークの位置が変更されていることが分かります。
箱を開けるとMacBook本体がドンと入っています。
本体の下に付属品が入っており、29Wの充電アダプタ、USB-Cケーブル、説明書、Appleステッカーが付属しています。
充電アダプタは前モデルと同じ29Wタイプのものが入っています。
本体はしっかりと保護フィルムで守られているので、使う前に剥がしていきましょう。
では、MacBook 2017の外観を見ていきましょう!
MacBook 2017の外観
ディスプレイを開けると自動的に電源がONになります。これは2016年モデルからこのような仕様になっています。
macOSが起動しました。
パッと見では2016年モデルからの違いがありません。新品なので綺麗なので区別は付きますが。MacBook Airから受け継いだエッジデザインでスタイリッシュですね。
左サイドに外部ポートのUSB-Cが一つだけ搭載されています。2017年モデルになってもUSB 3.1 Gen 1(最大5Gbps)となっています。
右サイドに3.5mmヘッドフォンジャックが搭載されています。横に並んでいる小さな穴はデュアルマイクロフォンです。
2016年モデルと比較
2017年モデルと2016年モデルを比較してみます。
左サイドのUSB-Cポート側。
右サイドのヘッドフォンジャック側。
デザインの違いは全くありません。
第2世代のバタフライキーボードに進化!
MacBook 2017はMacBook Pro 2016から採用された第2世代バタフライ構造のキーボードに変更されています。
見た目は分かりませんが、押し心地は明らかに改善されておりタイピングがしやすくなっています。
この差はかなり大きいですね。とても文字入力がしやすく進化しています。12インチというディスプレイサイズを愛用しているのであればこれだけでも買い換える価値があるのではないでしょうか。
サイレントクリックに対応している
MacBook Pro 2016で廃止されたトラックパッドのサイレントクリックですが、MacBook 2017は引き続きサイレントクリックを使うことができるようです。
なぜMacBook Proはサイレントクリックを使うことができないのか。さらに謎が深まってしまいました。13インチ/15インチと12インチのトラックパッドは構造自体が異なるのかな?
MacBook 2017 vs 2016 性能の違い
2017年モデルのMacBookはIntelのCPUプロセッサが第6世代Skylakから第7世代Kabylakeに強化されクロック周波数が底上げされているのでCPU性能は大きく向上しています。また、SSDストレージも高速に読み書きすることができるタイプにアップデートし、2016年モデルの13インチMacBook Proに迫る性能を手に入れました。
MacBook 2017 | MacBook 2016 | MacBook 2015 | |
ディスプレイ | 12インチ 2,304 x 1,440ピクセル 226ppi | ||
CPU | 256GB:1.2GHzデュアルコア Intel Core m3 512GB:1.3GHzデュアルコア Intel Core i5 CTO:1.4GHzデュアルコアIntel Core i7 |
256GB:1.1GHzデュアルコア Intel Core m3 512GB:1.2GHzデュアルコア Intel Core m5 CTO:1.3GHzデュアルコアIntel Core m7 |
256GB:1.1GHzデュアルコア Intel Core M 512GB:1.2GHzデュアルコア Intel Core M CTO:1.3GHzデュアルコアIntel Core M |
GPU | Intel HD Graphics 615 | Intel HD Graphics 515 | Intel HD Graphics 5300 |
RAM | 8GB 1,866MHz LPDDR3 16GB 1,866MHz LPDDR3 |
8GB 1,866MHz LPDDR3 | 8GB 1,600MHz LPDDR3 |
SSD | 50パーセント高速なSSDストレージ 256GB/512GB |
256GB/512GB | |
バッテリー容量 | 41.4Wh | 39.7Wh | |
電池持ち | 最大10時間のワイヤレスインターネット閲覧 最大12時間のiTunesムービー再生 |
最大10時間のワイヤレスインターネット閲覧 最大11時間のiTunesムービー再生 |
最大9時間のワイヤレスインターネット閲覧 最大10時間のiTunesムービー再生 |
サイズ | 28.05cm x 19.65cm x 0.35〜1.31cm 0.92kg |
バッテリー容量は変わりませんが、新世代のCPUプロセッサを搭載することで電池の持ちが少しだけ向上しているようですね。
CPUの性能比較
各モデルのCPU性能をGeekbenchを使って比較してみます。2016年モデルはSkylake-YのCore-Mプロセッサが採用されていましたが、2017年モデルはKabylake-YのCore-Mプロセッサが採用されています。なお、上位モデルはCore i5/i7に名称が変更されていますが同じ超低電力プロセッサのYシリーズのプロセッサとなっています。
MacBook 2016 Core-M3 1.1GHz |
MacBook 2016 Core-M3 1.1GHz |
MacBook 2015 Core-M 1.1GHz |
|
シングルコア 64bit | 3664 | 2497 | 2423 |
マルチコア 64bit | 6797 | 4946 | 4582 |
2015年から2016年の時は少しだけ性能が上がった程度でしたが、2017年モデルは大きく性能が向上していますね。ちなみに2016年モデルの13インチMacBook Pro(Core i5 2.0GHz)のシングルコアが3583 、マルチコアが7618となっているのでProレベルに近い性能を12インチのMacBookは手に入れたことになります。
GPUの性能比較
2017年のMacBook内蔵GPUはIntel HD Graphics 515からIntel HD Graphics 615にアップグレードされています。
Geekbench 4のOpenCLとMetalのスコアを計測してみます。
MacBook 2017 Core-M3 1.2GHz |
MacBook 2016 Core-M 1.1GHz |
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OpenCL | 16751 | 15805 |
Metal | 15251 | 14747 |
CINEBENCH_R15でOpenGLのスコアを計測し比較してみます。
MacBook 2017 Core-M3 1.2GHz |
MacBook 2016 Core-M3 1.1GHz |
MacBook 2015 Core-M 1.1GHz |
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OpenGL | 25.38 fps | 20.11 fps | 18.54 fps |
CPU | 256 | 207 cb | 192 cb |
GPUの性能も大きく向上しているようですね。
SSDストレーズの速度比較
2017年モデルのMacBookのSSDストレージは2016年モデルと比較して50%ほど向上していることがAppleから発表されていますが、リンク速度に関してはNVMEの8.0GT/s(リンク幅x2)と同じとなっています。
MacBook 2017 Core-M3 1.2GHz |
MacBook 2016 Core-M3 1.1GHz |
MacBook 2015 Core-M 1.1GHz |
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書き込み | 1067.6MB/s | 659.9MB/s | 251.5MB/s |
読み込み | 1325.9MB/s | 912.4MB/s | 690MB/s |
書き込み速度で約1.6倍、読み込み速度で約1.5倍ほど高速化されています。2015年モデルから比較すると書き込み速度で約4倍、読み込み速度で約2倍も高速化されていることが分かります。2015年モデルからの乗り換えはかなり快適になるのではないでしょうか。
Novabenchの比較
CPU、GPU、RAM、SSDの速度を総合評価することが可能なNovabenchでスコアを比較してみました。
MacBook 2017 Core-M3 1.2GHz |
MacBook 2016 Core-M3 1.1GHz |
MacBook 2015 Core-M 1.1GHz |
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RAM | 171(6973MB/s) | 166(5996MB/s) | 161(5134MB/s) |
CPU | 376 | 303 | 329 |
GPU | 47 | 41 | 37 |
SSD | 53 | 45 | 35 |
全体的にスコアが向上していますね。16GBのRAMを搭載したモデルならもっと高いスコアになるでしょう。
まとめ
旧型の2016年モデルの12インチMacBookも2015年モデルから比較すると性能がかなり向上していたので、普通の使い方であれば特に問題なく使うことができましたが、2017年モデルの12インチMacBookはさらに性能が向上したことで、ちょっとした画像処理などでも利用することができるようになりそうです。
また、最大4,096 x 2,304ピクセル(60Hz)の外部ディスプレイへの出力も正式に対応しているので、自宅で4Kディスプレイに接続して1台体制で使用することも可能になるでしょう。この場合は8GBのRAMだと心もとないので16GBに増設しておいた方が安心かもしれませんね。