iPhone6sのA9と2GB RAMの性能をアプリ起動速度で比較してみた!
iPhone6sのA9プロセッサと2GBの性能を検証
iPhone6s/6s Plusに搭載されたA9プロセッサは公式では、CPU全体のパフォーマンスが最大70% 、グラフィックパフォーマンスは最大90%高速になったとしていますが、実際の操作感ではどの程度、速くなったのか。iPhone6とiPhone6sで比較してみました!
iPhone6 と iPhone6s で同じ操作をしてアプリの起動速度などを比較し動画で撮影してみました。ちなみに、この動画を撮影する前にZen Darden以外のアプリは一度だけ起動をした状態でおこなっています。
アプリの起動は全体的に高速に!
A9プロセッサの恩恵を受けているなと感じるのは3Dグラフィックを多用したゲーム関連といえるかもしれません。Zen Dardenの起動がめちゃくちゃ速くなっています。
また、フレームレートもA9プロセッサを搭載した iPhone6s のほうが良くなっているように見えます。
地図アプリは動画を撮影する前に一度起動しており2GBのRAMを搭載しているiPhone6sにはキャッシュデータが残っているためか、Zen Dardenを使用した後に起動しても即座に地図データを表示することができます。
他のアプリに関しても全体的に起動速度は向上していることが確認できます。
やはり、A9プロセッサの性能アップにプラスし2GBのRAMを搭載したことで、全体的な動作が速くなったといった印象を受けますね。
ちょっと気になる点として、たまにiPhone6sの動作が不安定になってカクツキが発生することがあるのですが、何故なんでしょうかね。iOS9の不具合なのか、iPhone6sに問題があるのか…。(追記:iOSのバージョンが更新されてカクツキなどの現象は発生しなくなりました。)
ベンチマークスコア
iPhone6sに搭載された、デュアルコア(1.85GHz)のA9プロセッサはクロック周波数が向上しただけではなく、L2キャッシュが1MBから3MBになっています。
CPU性能を測定できる Geekbench 3 のスコアは以下の通りで、シングルコアが「1472 → 2519」、マルチコアが「2769 → 4356」と大きく性能を伸ばしています。
この数値は、A8X(3コア)を搭載したiPad Air2と同等、それ以上の性能を誇っています。(シングルコア:1812、マルチコア:4477)A9プロセッサは2コアなのに3コアよりも上回る性能を出せるところが凄いですね。
GPU性能を測定できる 3DMark のスコアは「16510 → 27610」と大きく性能を伸ばしています。やはり、3Dグラフィックをバリバリ使ったゲームなどで大きく恩恵を受けることになりそうですね。
iPhone6で搭載されたA8チップはA7チップと比較しさほど性能が向上しませんでしたが、A9チップは大きく性能を向上させることに成功しているようです。あとは、クロック周波数を上げたことによって、消費電力にどれほどの影響を及ぼしているのかが気になる部分ですが、プロセスルールを20nmから16nm(14nm)に微細化され省電力化が進んでいるので問題ないレベルなのかもしれません。
iPhone7/7 Plusのレビュー記事はこちらです。