次期MacBook AirがRetina化する可能性はあり得るのか?
次期MacBook AirはRetinaディスプレイ搭載?
MacBook Airは12インチのMacBookが登場したことで、今後の展開が気になる部分ではありますが、製品としては今後も存続しRetinaディスプレイに対応したモデルが2016年2月頃に登場するかもしれないとITProが予測しています。
追記:現時点(16/05/01)でRetinaディスプレイを搭載したMacBook Airは発表されていませんが、2016年6月に開催される開発者会議「WWDC 2016」にて、13インチと15インチのMacBook Air(MacBook?)が発表されるのではないかという情報があります。
(さらに追記:WWDC 2016ではハードウェアの発表はなく秋にリリースされる可能性が高いかもしれません)
USB-Cを搭載しさらに薄型化?
新型のMacBook Air RetinaディスプレイモデルのスペックとしてはIntelの第6世代Coreプロセッサ「Skylake-U」が搭載され、更なる薄型化を実現するために最大40Gbpsの通信が可能となるThunderbolt 3に対応したUSB Type-Cが両側面に各1個、片側にヘッドホンポートを搭載した新設計で登場すると予測しています。
12インチのMacBookがRetinaディスプレイを搭載して登場したことで、MacBook Airの役割は終わったのではないかと個人的には思っていたのですが、ITProはAppleのHPの製品ラインナップは右に行けば行くほどスペックが高い製品が並んでおりMacBookはあくまでエントリーモデルであるという見解。
なるほど。たしかに、MacBookはMacBook Airよりも左に存在しています。
さらに、スペック値で見た時に11インチと13インチのMacBook Airの最薄部は12インチのMacBookよりも0.05mm薄くなっている点も指摘しており、MacBook Airという称号が与えられている以上は薄くないといけないという。
- 12インチMacBook:薄さ0.35〜1.31 cm 0.92kg
- 11インチMacBook Air:薄さ0.3〜1.7 cm 1.08kg
- 13インチMacBook Air:薄さ0.3〜1.7 cm 1.35kg
個人的にはMacBook AirのRetina化には否定的
ただ、個人的には少し違うと思っています。
現行モデルのMacBook Airの方が薄いといっても最厚部はMacBookと比較してかなり厚く、実際に持った感じも明らかにMacBook Airの方が大きく重い。なので現行でMacBook Airの方が薄いと考えるのはちょっと無理な理論なのかなと感じます。
HPの製品ラインナップは左側はエントリーモデルの位置付けとしていましたが、iPhoneとiPadに関しては左側にあるのが「一番売れて欲しい製品」が掲載されています。むしろ、一番ハイスペックなモデルが一番左に来ているのです。
つまり、Macの製品ラインナップに関しても一番売れ筋、Appleが売りたい製品を一番左に掲載している、そう考えるのが自然ではないでしょうか。
ちょっと高いけどRetinaディスプレイを搭載したMacBookがオススメだけど価格が安いMacBook Airもいいですよ。って感じです。まあ、単純にHPのデザイン的に背が低いMacBookが一番左に掲載しているって可能性も否定できませんが…。
一番の問題はプロセッサ
ITProでは次期MacBook Airは、Retinaディスプレイを搭載し12インチMacBookよりも薄くなって登場するとしています。確かにUSB-Cを採用することで薄くすることは可能でしょう。
しかし、問題はプロセッサです。
MacBook AirがMacBookよりも優れている点を挙げるとすればプロセッサがIntelのCore i5・i7(Uシリーズ)を採用し高速であること。
Uシリーズではファンレス機構は不可能では?
MacBookがこの薄さを実現できた理由としてはUシリーズよりも消費電力が少なく発熱が少ないYシリーズ(通称:Core M)のプロセッサを採用しファンレス機構が実現できたからこそです。
MacBook AirでMacBookよりも薄いサイズを実現するには、ファンレス機構は必須設計となるはず。Uシリーズを搭載してのファンレス機構は今のところ不可能でしょう。
- Skylake-Y:TDP 4.5W(MacBook)
- Skylake-U:TDP 15W、28W(MacBook Air・ MacBook Pro R 13inch)
- Skylake-H:TDP 45W(MacBook Pro R 15inch)
- Skylake-S:TDP 65W
AppleがMacBook Airの扱いをどうするのか、非常に気になる部分ではありますが、個人的には11インチと13インチのMacBook Airは将来的にはなくなってもいいのかなと思っています。
むしろ、ラインナップをすっきりさせるために無くすべきではないかと思っているほど。ただ、価格の安いエントリーモデルをどうするのかという問題があるので、今すぐに廃番にするってことは難しいかもしれません。(昔のMacBook Airもかなり高かったので時間が解決してくれる)
12インチのMacBookは性能が低いとはいいますが、この問題はプロセッサの進化によって時間が解決してくれるでしょうし次期MacBookはSkylakeプロセッサが搭載され、かなり性能が向上することが予想されています。
MacBookが12インチのディスプレイサイズである理由
MacBookのディスプレイサイズは12インチです。11インチと13インチの間のサイズを採用することで、どちらの需要にも応えようとしているように感じます。ここでわざわざ11インチと13インチのRetinaディスプレイを搭載したMacBook Airを発売する意味はないのではないでしょうか。
Appleは過去に廃型とした「MacBook」の称号を12インチモデルにて最強のモバイルノートという位置づけで復活させました。
- 12インチMacBook (Retina)
- 13インチMacBook Pro (Retina)
- 15インチMacBook Pro (Retina)
将来的にはこの3ラインナップで充分ではないかと、思うのです。
追記(20151130):MacBook Airの11インチが廃止され、13インチと15インチの2モデルになり「Air」の名称が消えて「MacBook」になるという情報が入ってきました。
- 12インチMacBook (Retina)
- 13インチMacBook (Retina)
- 13インチMacBook Pro (Retina)
- 15インチMacBook (Retina)
- 15インチMacBook Pro (Retina)
確かにエントリーモデルとフラグシップモデルを選べるようなラインナップになると選ぶ側としても選択の余地があっていいかもしれませんね。
いずれにしても、iPadシリーズはiPad 2の販売を終了したことで非Retinaディスプレイモデルは終焉を迎えました。MacBookシリーズも全てのモデルがRetinaディスプレイモデルが標準になる日も近いのかもしれません。