AppleがMac向けARMチップ「T310」を開発中。Power Napのバックグラウンド処理を実行か
Apple、ARMをベースのMac向けチップを開発か
AppleがARMをベースとしたMac向けのチップを開発していると米Bloombergが伝えています。
新しいMac向けのARMチップは「T310」というコードネームで開発がされており、IntelのCPUプロセッサと連携して動作させることを目的としており、現行モデルのMacBook Pro Late 2016はTocuh BarやTouch IDを動作させるために搭載している「T1チップ」をさらに拡張したチップになっています。
Power Napの処理も担うことに
「T310」はTocuh Barの動作以外にもPower Napのバックグラウンド処理を担うことになり、T1チップの後継チップといってもいいのかもしれません。
Power NapはMacがスリープ状態でも新着メールの受信やソフトウェアの更新、カレンダーの予定の同期などを実行することができる機能となっていますが、Intelのプロセッサを動作させることのなく低電力チップの「T310」で処理をさせることでバッテリーの減りを抑えることが期待できそうです。
今後、ARMベースのチップはTouch Bar、Power Napの他にも電源管理機能やワイヤレス機能なども処理することになるようです。
将来のMacはARMチップに一本化される可能性も
Appleは、iPhoneやiPadなどのモバイルデバイスにはARMベースのAチップを独自開発し採用しています。
モバイルプロセッサとはいえ性能的には12インチMacBookに搭載されているInte Core Mプロセッサより高いものになっています。しかし、より性能を求められるMacBook ProやiMacでの採用は厳しいことから、今後しばらくはIntelチップとARMチップを併用する構成になるようですね。
iPhone7/7 Plusに搭載されているA10 Fusionチップはクアッドコアですが、そのうちの2コアは省電力に特化したものとなっており、状況に合わせて使い分けができるようになっています。なので、MacBookのメインチップにA10 Fusionのような仕組みのARMチップを採用することができれば、プロセッサを一本化することができるかもしれません。
いずれ、Macは本格的にARMベースのチップに移行する時が来るかもしれませんね。