iPad（第5世代）の性能を比較！

iPad（第5世代）は2013年にリリースされたiPad Airと同じサイズの筐体を採用していることから時代遅れ感があることは否めませんが、性能に関してはiPhone 6s/6s Plus/SEに現役採用されているA9チップを搭載していることもあり、普通にサクサク動作しますし快適にiPadを使うことができます。

この記事では、iPad（第5世代）はどの程度の性能を持っているのかを確かめるために、フラグシップモデルでA9Xチップを搭載しているiPad Pro、惜しくもラインナップから消えてしまったA8Xチップを搭載しているiPad Air 2、そしてiPad Airと同じA7チップを搭載しているiPad mini 2の性能を比較してみたいと思います。

各モデルに搭載しているチップの仕様は以下の通りでXシリーズはGPUを強化したプロセッサになっており、iPad AirとiPad miniシリーズ、そしてiPad（第5世代）のみiPhoneで採用されている無印のAプロセッサを搭載していることになります。

	iPad Pro	iPad（第5世代）	iPad Air 2	iPad Air
ディスプレイ解像度	9.7インチ 2,048 x 1,536ピクセル
CPU	A9X デュアルコア 2.25GHz	A9 デュアルコア 1.85GHz	A8X トリプルコア 1.5GHz	A7 デュアルコア 1.3GHz
GPU	PowerVR Series 7XT 12コア	PowerVR GT7600 6コア	PowerVR GXA6850 8コア	PowerVR G6430 4コア
RAM	LPDDR4 2GB		LPDDR3 2GB	LPDDR3 1GB

CPUの性能比較

CPUの性能をGeekBench 4で計測をしてみました。

	iPad Pro	iPad（第5世代）	iPad Air 2	iPad Air
シングルコアスコア	2914	2462	1761	1296
マルチコアスコア	4755	4165	4106	2200

A9世代はシングルコアの性能が向上しているためかiPad（第5世代）のA9チップは3コアのA8XチップのiPad Air 2と同等レベルの性能となっています。またA7チップのiPad Airから比較すると約2倍の性能ですね。

GPUの性能比較

GPUの性能を3D MARK API Overheadで計測してみました。

	iPad Pro	iPad（第5世代）	iPad Air 2	iPad Air
OpenGL ES 3.0	217666	198376	148235	104276
Metal	1575866	1500279	924115	593264

iPad（第5世代）のA9チップのGPUはなかなか性能が高いようで、iPad Air 2のA8Xよりも高いスコアとなり、iPad Proに搭載されているA9Xに迫る性能となっています。世代の新しいプロセッサはOpenGL ES 3.0やMetalにより最適化されているということなのかもしれません。この辺りは計測するアプリによって結果が異なってくるかもしれませんね。

総合性能の比較

プロセッサの総合性能をAntutuで計測してみました。

	iPad Pro	iPad（第5世代）	iPad Air 2	iPad Air
総合	160597	125297	99378	63285
3D	46589	32358	31299	13530
RAM	10160	8669	9311	6486
CPU	49441	42045	32494	22504
UX	54407	42225	26274	20765

こちらも基本的にはiPad Air 2のA8Xよりも高いスコアを記録しており、A9チップのGPUはA8Xと同等で、CPUの処理性能はA9Xには及ばないものの高いスコアとなっています。ただRAMに関してはLPDDR4なのにLPDDR3のiPad Air 2よりも低いスコアになってしまっているようです。

まとめ

iPad（第5世代）の32GBモデルは37,800円とかなり安い価格で購入することができます。iPad Air 2と比較して本体サイズが少し大きくなってしまいディスプレイ品質が落ちてしまったとはいえ、性能は今でも通用するプロセッサを搭載しているので、ストレスなくタブレット生活を送ることはできそうです。

この価格で9.7インチのディスプレイを搭載したiPadを手にすることができるということに意義があるのかもしれませんね。