iPad Pro 9.7インチとiPad Air 2のディスプレイ品質、カメラ画質を徹底比較【レビュー】

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iPad ProとiPad Air 2のディスプレイ品質の違い

9.7インチ「iPad Pro」は12.9インチモデルよりもディスプレイ品質がプロレベルとなり「Pro Display」とも呼ばれており、Appleは「反射が従来のディスプレイに比べて少なく世界で最も明るく、反射の少ない、さらに25パーセント高い彩度を持ったハリウッドクラスの色再現力を持っている」としています。

そこで9.7インチ「iPad Pro」のディスプレイは目視レベルで確認出来るほど品質が向上したのかどうかを確かめてみました!

スペック上の違い

iPad Air 2とiPad Pro(9.7・12.9インチ)のディスプレイはスペック上では以下の違いとなっています。

モデル iPad Pro iPad Air 2
サイズ 12.9インチ 9.7インチ
解像度 2,732 x 2,048
264ppi
2,048 x 1,536
264ppi
耐指紋性撥油コーティング
フルラミネーションディスプレイ
反射防止コーティング
さらに向上
広色域ディスプレイ × ×
True Tone × ×

反射の違いについて

真夜中にディスプレイを白く光らせて、その下にiPadを置いて光がどれくらい反射しているのかを確認してみました。

驚くことに目視レベルで明らかな違いがありました。左がiPad Air 2、右が9.7インチのiPad Proです。明らかに9.7インチのiPad Proの方が反射が少ないことが確認できます。

iPad Proのディスプレイの反射

違うアングルから撮影してみましたが、間違いなく9.7インチのiPad Proの方が光の反射は少なくなっていることが分かります。

9.7インチiPad Proの光の反射

iPad AirからiPad Air 2にモデルチェンジをした時もフルラミネーションディスプレイを採用したことで大幅に光の反射が少なくなりましたが、さらに品質が高くなったのは間違いないようです。

次に12.9インチのiPad Proと比較してみます。左が12.9インチ、右が9.7インチのiPad Proです。

iPad Proの光の反射 比較

同様に9.7インチのiPad Proの方が光の反射が抑えられているように見えます。同じ「Pro」の称号が与えられた2つの製品ですが、9.7インチモデルの方が光の反射が少なく見やすいディスプレイとなっているようです。

広色域ディスプレイの実力は?

9.7インチiPad Proは広色域ディスプレイが採用されており「25パーセント高い彩度を持ったハリウッドクラスの色再現力を持っている」そうです。真夜中に同じ画像を表示させて違いがあるのか比較してみました。(明るさなど全て同じ条件にしてます)

左がiPad Air2、右がiPad Pro(9.7インチ)です。

iPad ProとiPad Air 2の色合い

iPad Pro 9.7インチ 広色域ディスプレイ

正直なところ、違いが分かりません。何となくですが右側の9.7インチiPad Proの方が色合いに深みがあるようにも見えますが、それが高色域ディスプレイのおかげなのか、個体差の違いなのかが判断できないところです。

普通に使う上においては広色域ディスプレイだからどうこうという比較にはならないのかもしれません。

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TrueToneディスプレイ

9.7インチiPad Proから搭載されたTrueToneディスプレイはiOS9.3に搭載された「ナイトシフト」機能に似ているのですが紙は光の色によって色が変化するようにiPadのディスプレイも同じように色を変えてしまおうという面白い機能。

本体に内蔵された環境光センサーによって色温度や明度を自動的に調整してくれるもので「ナイトシフト」よりも色合いの変化は穏やかなものとなっており、真っ白な蛍光灯の部屋、白熱灯のような暖かい色合いのライトの部屋などを自動的に判別して自動調整してくれます。

実際に試してみましたが確かに部屋の光の色に合わせて微妙に表示画面の色合いを変化させてくれていました。

・TrueTone:オフ

TrueTone オフ

・TrueTone:オン

TrueTone オン

800万画素から1,200万画素に向上したiSightカメラ

9.7インチiPad ProのiSightカメラ(背面)は800万画素から1,200万画素に画素数が向上しています。

・9.7インチiPad Pro(1,200万画素)

9.7inchipadpro-camera

・iPad Air 2(800万画素)

9.7inchipadair2-camera

パッと見は違いがありませんが拡大すると鮮明さが違うことが分かります。

・左(iPad Air 2)、右(9.7インチiPad Pro)

9.7inchipadpro-038

さらに高感度になっているようで、暗い場所で撮影した写真でノイズが少なくなっています。

iPad ProとiPad Air 2のカメラ画質

画素数が向上したことによってより鮮明な写真を撮ることができるだけでなくより高感度になりノイズにも強くなり、室内でも手軽に綺麗な写真を撮ることができるチャンスが増えることになりそうです。なお、前面カメラ(FaceTimeカメラ)も120万画素から500万画素にグレードアップしています。

まとめ

今回は「ディスプレイの反射」、「ディスプレイの色合い」、「カメラの画質」についてiPad Air 2と9.7/12.9インチのiPad Proを比較してきました。確かに光の反射が従来のモデルと比較して抑えられていたり品質が向上していることは間違いないようです。

ただ、iPad Air 2のディスプレイも反射は少なく色鮮やかなディスプレイを搭載しているので、このように見比べないと違いが分からないレベルなのかなと感じます。

だからこそ「Pro」の称号が与えられたのかもしれませんが、それほど拘りがないのであればディスプレイやカメラを判断基準にしてiPad Air 2かiPad Proにするかを選択するのではなく、スマートキーボードやApple Pencilを使うかどうかで、どちらを選ぶかの判断基準になるのかなと思います。

あと4スピーカーシステムも判断基準の一つに入れてもいいかもしれませんね。

→ iPad Pro – Apple公式サイト
→ Smart Keyboard – Apple公式サイト
→ Apple Pencil – Apple公式サイト

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