iCloudフォトライブラリの「iPhoneストレージを最適化」で驚異的な容量削減が実現!

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iOS 8.1の便利機能「iCloudフォトライブラリ」

iOS 8.1から提供が開始された「iCloudフォトライブラリ」は、写真や動画の共有化に留まらず大幅な写真データの容量を削減することが可能になります。実際に「iCloudフォトライブラリ」をしてみてここまで容量削減ができるとは思ってもみなかったので少し驚いてしまいました。これは容量の少ないiPhoneを利用している方は是非使って欲しい機能です。

とはいえ、まだまだベータ版という位置付けなので少し難点もあるので紹介したいと思います。(追記:iOS8.3、OS X Yosemite 10.10.3にて正式版になりました。)

iCloudフォトライブラリ

【iOS8.1、iOS9、iOS10、iOS11以降に対応】

iCloudフォトライブラリをオンにするには

「iCloudフォトライブラリ」の機能をオンにするにはiPhoneやiPadなどのiOSデバイスから設定をする必要があります。詳しくはこちらの記事で紹介していますので参考にしてください。

どれくらい容量を節約できるのか?

iCloudフォトライブラリはiPhoneやiPadで撮影されたオリジナルサイズの写真データはiCloudにアップロードされ共有化されます。そして、iPhone・iPad側は設定によって本体に保存する画像サイズを小さくして保存をすることができます。

設定は「一般」→「写真とカメラ」から「iPhoneストレージを最適化」にチェックを入れます。こう設定することで自動的にiPhone・iPad側の写真は縮小されて保存されることになるので、ストレージ容量を節約することができます。

では、どれくらいの容量を削減することができるのか気になるところですよね。

iCloudフォトライブラリに保存された写真数は1367個で約7.9GBの画像・動画データがアップロードされました。これは、「設定」→「一般」→「使用状況」→「ストレージを管理」から確認をすることができます。

そこで、容量の比較をするためにiPhone 6は「オリジナルをダウンロード」にチェックをいれて、iPhone 5sに「iPhoneストレージを最適化」にチェックを入れてストレージ管理の容量を確認してみたみました。

結果はなんと….

  • オリジナルをダウンロード:7.9GB
  • iPhoneストレージを最適:323MB

iCloudフォトライブラリ 容量削減

マジか?!

削減されすぎじゃないか?!というくらい容量が削減されています。

オリジナルサイズの約1/20のサイズにまで縮小されています。これなら16GBのiPhoneやiPadで写真をバシバシ撮影しても問題ないですよね。

でも、画質はどこまで劣化しているのかが気になるところですよね。ということで、オリジナルの写真データとストレージに最適化された写真データの違いを比較してみました。

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こちらの画像がストレージに最適化されたもので、「デバイスの最適化されたバージョンが保存される」と注意書きがされているのですが、調べてみるとかなり画質は悪くなっています。最適化された画像というよりもプレビュー画質にまで落とされています。

iCloudフォトライブラリ iPhoneストレージ最適

かなりボケていることが分かります。

この「デバイスの最適化されたバージョン」は写真アプリのモーメント画面で最適に表示できるサイズに縮小されているようで、写真を選ぶとオリジナルデータがダウンロードされる仕組みになっているようです。

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なので、Wi-FiやLTEなどのネットワークに接続されていない状態で写真を選ぶとダウンロードエラーが発生します。

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ネットワークに繋がった状態で写真を選ぶとオリジナルデータがダウンロードされて綺麗な写真が表示される仕組みとなっているのです。

iCloudフォトライブラリ オリジナルデータ

つまり、モーメント画面で写真を楽しむのなら1300枚くらいの写真を320MB程度の容量に収めることができるけど、写真を選択するにつれてオリジナルデータがダウンロードされてiPhoneの容量が圧迫される可能性があるので注意が必要のようです。

この辺りの仕組みはどのようになっているのかよく分かりませんが、時間経過と共にiPhone側のオリジナルデータが削除され容量が増えない仕組みになっている可能性はありそうです。容量が増えることはAppleも想定済みでしょうから何らかの仕組みを構築しているはず!

なお、iCloudフォトライブラリーはiCloudのストレージを利用したサービスとなっているので無料で使うことができる5GBではすぐに容量がいっぱいになってしまいます。なのでiCloudフォトライブラリを利用する場合は少なくとも50GBの有料プランを契約する必要があります。

なんだよ、金掛かるのかよ。と思うかもしれませんが、月額130円と非常に安価なので16GBといった低容量のiPhoneやiPadを使っている人は契約しても損はないのかなと思います。まあ、128GBや256GBといった大容量モデルを使っている人は必要ないかもしれないですね。

iCloud.comからオリジナルデータをダウンロードできない

WebからiCloud.comにアクセスして「写真」を起動するとiCloudフォトライブラリにアップロードされた写真を閲覧することができ、ダウンロードもすることができます。

ここでダウンロード出来る画像はオリジナルサイズの画像ではないので注意が必要です。

左がオリジナルデータ、右がiCloud.comからダウンロードした同じ画像の情報ですが、容量が異なっているいます。(もっと大きな画像だとサイズも縮小されます)

2014 10 21 16 22 51

iCloud.comからオリジナルデータが取り出せないってどうなんでしょうか…?

オリジナルデータを取り出すにはiPhoneにダウンロードしたオリジナル画像をAirDropやメールで送信するかiTunesに繋げて原始的に写真を取り出すしかないみたいです。面倒くさい….!このあたりはOS X Yosemiteの新しい写真アプリ「Photos」で解決する可能性は高そうですけどね。

(追記:現在のiCloud.comからはオリジナルの写真データをダウンロードすることができるようになっているようなので、写真データをiPhoneやiPad側で最適化してしまって問題はないと思います。)

追記:OS X Yosemite 10.10.3より写真アプリが搭載へ!

OS X Yosemite 10.10.3より刷新された写真アプリが利用できるようになりました。基本的な使い方やUIデザインはiPhoneやiPadと同じ感じになって動作が非常に軽く動作するため非常に使いやすいアプリになっています。

この写真アプリはリリース当初はあくまでiPhoneの写真の連携ツールという枠を超えることができませんでしたが、2017年9月にリリースされたmacOS High SierraでかつてのPhotosのような高度な編集機能、フィルタ機能も搭載されたので、使い勝手ははかなり向上しています。

全てデバイスで写真を共有することができるので、デジカメなどをの写真をMacの写真アプリからドラッグ&ドロップでアップロードするだけでiPhoneやiPadなどの全てのデバイスで共有することができるので非常に便利です。iCloudの容量を増やしてデジカメのデータなども全て一元管理してしまうのもアリなのかもしれません。

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iOSの便利な機能と使い方

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