ZenFone AR、ARとVRに対応し世界初の8GBのRAMを搭載へ!
ASUSがARとVRに対応したZenFone ARを発表
ASUSがCES 2017で新しいフラグシップスマートフォンとなる「ZenFone AR」を正式に発表しました。ZenFone ARは5.7インチのディスプレイを搭載し、GoogleのAR(拡張現実)プラットフォームのTango、VR(仮想現実)プラットフォームのDaydreamに対応したスマートフォンとなっています。
ZenFone ARの基本スペック
ZenFone ARはかなりの高スペックスマートフォンとなっており、5.7インチ(2560 x 1440 ピクセル)の有機ELディスプレイ(Super AMOLED)を搭載し、プロセッサにはSnapdragon 821(2.35GHz 4コア)、RAMは6GB / 8GB LPDDR4、さらに2300万画素のカメラにモーショントラッキング用のセンサーと深度センサーを搭載するというしようとなっています。
- OS:Android 7.0、ZenUI 3.0
- ディスプレイ:5.7インチ(2560×1440 WQHD)Super AMOLED
- CPU:Snapdragon 821 2.35GHz(クアッドコア)
- GPU:Adreno 530
- RAM:6GB / 8GB LPDDR4
- ストレージ:UFS 2.0 32GB / 64GB / 128GB / 256GB
- 背面カメラ:2300万画素 f2.0/6枚レンズ、モーショントラッキングセンサー、深度センサー
- 前面カメラ:800万画素
- センサー:加速度、ジャイロスコープ、近接、環境光、指紋認証、コンパス、赤外線、気圧計、RGBセンサー、ホールセンサー、NFC
- 無線ネットワーク:802.11a/b/g/n/ac(5Ghz 2×2 MIMO)、Bluetooth 4.2 +A2DP +EDR、Wi-Fi direct
- LTE:Cat12 DL 600Mbps、Cat13 UL 75 Mbps
- 外部ポート:USB-C
- SIMスロット:nanoSIM × 2(スロット2はmicroSDカード併用)
- バッテリー容量:3300mAh
- サイズ:158.67 x 77.7 x 4.6 ~ 8.95 mm (WxDxH)
- 重量:170g
CPUに非常に性能が高いSnapdragon 821を搭載しており、発熱に対処するために蒸気冷却システムを搭載することで処理能力を要するARやVRの機能に対応することになるようです。
なお、Snapdragon 821はGeekbenchのマルチコアのスコア「4029」となっており、この数字はAppleのA10チップのマルチコアのスコア「5627」には及ばない性能となっています。
また、ZenFone ARの凄いところは上位モデルは8GBのRAMを搭載しており、この容量のRAMを搭載したスマートフォンは世界初ということになります。スマートフォンにこれだけの容量のRAMが必要なのか疑問を感じますが、ARやVRを扱うとなるとデータ量も膨大になるのでスムーズに動作させるためには必須容量なのかもしれません。
カメラは2300万画素のイメージセンサーを搭載しており光学式手ブレ補正(OIS)と電子式手ブレ補正(EIS)に対応、もちろん4K動画も撮影することができます。
カメラの隣にはモーショントラッキングセンサーと深度センサーが搭載されています。
モーショントラッキングセンサーは移動を把握するためのカメラで深度センサーはスマートフォンから被写体までの距離や奥行きを測定するためのカメラとなっており、ASUSはこのシステムを「TriCam System」と呼んでおり、これらの特殊センサーはARやVR機能のために搭載されたものとなっています。
ARとVRについて
Zenfone ARはGoogleのAR(拡張現実)プラットフォームTangoとVR(仮想現実)プラットフォームのDaydreamに対応しています。
AR技術のTangoはカメラを使って現実世界にあらゆる情報を画面上に表示させることができる機能でポケモンGoのような機能を手軽に通常の生活の中で使うことができる機能です。
例えば、購入前の家具を実際の家に置いてみたらどんな雰囲気になるのかを確認することができます。
他にも現実世界とリンクさせつつ遊ぶことができるゲームを楽しむこともできます。
VRのDaydreamはDaydream専用のVRゴーグルの「Daydream View」を装着することで、その場にいるかのような体験を楽しむことができます。PS VRが発売されるなどARとVR市場は盛り上がりを見せていますが、ASUSのZenfoneではGoogleのPixelとPixel XLに続いて対応させたことになります。
AndroidスマホでARやVRの機能が搭載されるということはAppleの次期iPhoneも同機能は確実に実装してくることになりそうですね。
価格と発売日
Zenfone ARの価格はまだ明らかになっていませんが、エントリーモデルのZenfone 3よりもかなり高価になることは間違いないでしょう。GoogleのPixel XL(32GB)が769ドルなのでこの価格が基準になるかもしれませんね。
2017年4月から6月に世界でリリースされます。日本での発売は未定ですが、遅れて登場することが期待されます。