auの格安SIMを利用できるスマートフォンはどんな端末?

auの格安SIMを利用できるスマートフォン

au回線を利用した格安SIMの通信サービスを展開しているのはUQコミュニケーションズの「UQ mobile」、ケイオプティコムの「mineo」、STNetの「Fiimo」の3社となっており、ドコモ回線を利用したサービスに比べると数少ないといえるでしょう。

au 格安SIM

ドコモ系の格安SIMはドコモで購入したスマートフォンであればSIMロック解除をすることなく利用することができます。同じようにauの格安SIMもauで購入したスマートフォンであれば条件がありますがそのまま利用することができます。

au 4G LTEに対応した端末

au 4G LTEに対応しているスマートフォンやタブレットであれば、UQ mobile、mineo、Fiimoの格安SIMを入れて利用することができます。ただし、auの格安SIMは3G通信には対応していないので、山間部で4G LTEの電波が届かない場所ではデータ通信ができない可能性があります。

おそらく、2012年頃からauで発売されているスマートフォンならauの格安SIMを入れて使用することができると思います。この辺りはUQ mobileで動作する端末の一覧が公開されているのでチェックした方がいいと思います。

ちなみに、僕はUQ mobileの格安SIMを使っているのですが、2013年11月に発売された「isai LGL22」を中古で購入して使用しています。約3年前の機種ですがクアッドコアのCPU(Snapdragon 800)や2GBのRAMを搭載していることから、1万円前後の安い格安スマホと比べても快適に動作しています。

VoLTE対応機はSIMロック解除が必要に

VoLTEは4G LTE回線を利用した音声通話サービスで、CDMA2000(3G)で実現していた音声通話サービスの代わりとなるもので、SIMカードが異なるので注意が必要です。

また、2014年12月からサービスが開始されたLTE回線を使った音声通話「VoLTE」に対応したauで購入した端末はそのまま利用することができない仕様になっており、SIMロック解除をしないと使用することができません。

つまり、2015年以降に発売されたauのスマートフォンはSIMロックを解除しないとauの格安SIMを入れて使用することができません。

SIMフリー端末をauの格安SIMを使う場合は注意

SIMフリーのスマートフォンでauの電波帯域に対応しているモデルであればauの格安SIMを入れて使うことができます。

が、auの3Gの音声回線としてCDMA2000という方式を採用していることもあり(ドコモとソフトバンクはW-CDMA)音声通話をすることができませんし、auの格安SIMは3Gデータ通信をすることができません。

モデルによってはauの電波を使うための技適(PHS保護の項目)に対応していないモデルが多いことから通信ができたとしても違法になってしまうことが多いのです。auのband1はPHSの帯域と近いことがあり「PHS保護の項目」が技適に必要になります。

au以外のスマートフォンは「PHS保護の項目」に対応した技適に適用していないモデルがほとんどで、使うのはとても難しいと言った方がいいかもしれません。

例えば、ASUSのZenfone 2やZenfone 2 laserなどはauの格安SIMを入れてデータ通信をすることができますが、auの電波を使うための技適に対応していないので違法になってしまうのです。のちにファームアップが公開されauの格安SIMに対応したとか?ただし、CDMA 2000に対応していないモデルなので3Gを利用した音声通話はできずデータ通信のみ対応しているようです。

少し前に販売が開始されたASUS Zenfon Goは「PHS保護の項目」に対応した技適を取得し、さらにauのVoLTEにも対応していることから音声通話もデータ通信も問題なく利用することが可能です。

SIMフリー端末でauの回線を使用できるのは以下の端末。

  • ASUS Zenfone Go(VoLTEで音声通話)
  • FUJITSU arrows M02(VoLTEで音声通話)
  • FUJITSU arrows M03(VoLTEで音声通話)
  • LG G3 Beat(CDMA 2000で音声通話)
  • 京セラ DIGNO L(VoLTEで音声通話)
  • 京セラ KCP01K(CDMA 2000で音声通話)

VoLTEの音声通話に対応している端末はVoLTE対応の「マルチSIMカード」を、CDMA 2000の音声通話に対応している端末は「LTE対応SIMカード」が必要となります。

uqmobile SIMカードの種類

このように、auの格安SIMを利用するのは色々と難しい問題があるのです。

  • 4G LTE + CDMA 2000(3G)端末:データ通信+音声通話(3G)
  • 4G LTE + W-CDMA(3G)端末:データ通信のみ
  • 4G LTE + VoLTE端末:データ通信+音声通話(4G)

UQ mobileやmineoで販売されている端末であれば問題なく利用することができるので、よく分からないという方でauの格安SIMを使いたい場合は、同時購入されることをお勧めします。

SIMフリーのiPhoneも限定される

iPhone 5s/5c、iPhone 6/6 Plus、iPhone 6s/6s Plus、iPhone SEは上記の技適もしっかりと取得しておりCDMA2000やVoLTEにも対応していますし、基本的には使うことができるのですが、色々と条件があります。

  • iPhone 5c/5s(利用不可)
  • iPhone 6/6 Plus(UQ mobile利用不可、mineo iOS8以降で利用可能)
  • iPhone 6s/6s Plus(利用可能)
  • iPhone SE(UQ mobile 不明、mineo 利用可能)
  • iPad Pro(利用可能)
  • iPad Air(UQ mobile 不明、mineo 利用可能)
  • iPad Air2(UQ mobile 不明、mineo 利用可能)
  • iPad mini2/3(UQ mobile 不明、mineo 利用可能)
  • iPad mini4(利用可能)

電波帯域も幅広く対応しているので、条件が合えばauの格安SIMでも安定した通信をすることができるでしょう。もし、可能ならauの格安SIMを使う場合はAppleの端末を使用することをお勧めします。

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