格安SIM(UQモバイル・ワイモバイル・楽天モバイル・LINEモバイル)4社の料金と特徴を比較してみた
格安SIMを4社を比較してみた
今、NTTドコモのSIMをメインに使っているのですが、そろそろ契約して2年が経過しようとしています。割引期間も終わってしまい基本料金が上がってしまうので、これを機会にどこかの回線に移動をしようかなと考えているのですが、どこがいいのか色々と悩んでみました。
候補は今のところ、この4つです。
- UQモバイル
- ワイモバイル
- 楽天モバイル
- LINEモバイル
料金を比較してみましょう。
通話SIM(単体)の料金比較
まずは、スマートフォンを購入せずに通話SIM単体を契約した場合を比較してみましたが、増量キャンペーンなどを適用した場合のプラン比較となっています。
UQモバイル(通話SIM)
- データ高速(3GB)+音声通話(20円/30秒):1,680円
- データ無制限(速度500kbps)+音声通話(20円/30秒):2,680円
かけ放題・無料通話プランはスマホをセット購入することで契約できる「ぴったりプラン」と「おしゃべりプラン」がありますが電話はたまにしか使わないのであれば、こちらのプランでいいのかもしれません。
ワイモバイル(通話SIM)
- スマホプランS(2GB+10分かけ放題):1,980円(13ヶ月〜 2,980円)
- スマホプランM(6GB+10分かけ放題):2,980円(13ヶ月〜 3,980円)
- スマホプランL(14GB+10分かけ放題):3,980円(13ヶ月〜 4,980円)
ワイモバイルはSIMカード単体もスマホを同時購入しても同じプランが適用されます。
楽天モバイル(通話SIM)
- ベーシック:1,250円
- 3.1GB:1,600円
- 5GB:2,150円
- 10GB:2,060円
- 20GB:4,750円
- 30GB:6,150円
- 通話料:20円/30秒 or 楽天でんわ5分かけ放題 850円
この料金にプラス850円で5分間かけ放題となる「楽天でんわ」を使うことができます。ただし、専用アプリ「楽天でんわ」から電話を掛ける必要があります。
LINEモバイル(通話SIM)
- 1GB:1,200円
- 3GB:1,690円
- 5GB:2,220円
- 7GB:2,880円
- 10GB:3,200円
- 通話料:20円/30秒
UQモバイルとワイモバイルはスマホセットで購入した時のプランがお得になるように設定されており、UQモバイルはスマホセットで契約することで無料通話がコミコミのプランや5分間かけ放題のプランに加入することができます。また、UQモバイルとワイモバイルはセット割を組み合わせることができるので、端末を持っていない人はお得に購入することができると言えます。
楽天モバイルもスマホのセットにしたコミコミプランを開始したのでこちらも見逃すことができません。いずれにしてもSIMカード単体で契約する場合は楽天モバイルかLINEモバイルを選んだ方が良さそうです。
通話SIM(端末セット)の料金比較
端末をセットにした時に適用できるプランを比較していきます。ワイモバイルとLINEモバイルはSIM単体で契約した時と同じプランとなります。LINEモバイルは端末セットのプランはありません。
なお、増量キャンペーンなどを適用した場合のプラン比較となっています。
UQモバイル(通話SIM端末セット)
- おしゃべりプランS(2GB+5分かけ放題):1,980円(13ヶ月〜 2,980円)
- おしゃべりプランM(6GB+5分かけ放題):2,980円(13ヶ月〜 3,980円)
- おしゃべりプランL(14GB+5分かけ放題):3,980円(13ヶ月〜4,980円)
- ぴったりプランS(2GB+60分無料通話):1,980円(13ヶ月〜 2,980円)
- ぴったりプランM(6GB+120分無料通話):2,980円(13ヶ月〜 3,980円)
- ぴったりプランL(14GB+180分無料通話):3,980円(13ヶ月〜4,980円)
UQモバイルの最大の特徴はかけ放題プラン以外にも昔あった無料通話プランを選ぶことができる点でしょうか。電話を掛ける回数は少ないけど1回の時間が長いという人はぴったりプランがおすすめです。
この料金にプラスして端末代金が必要となりますが、iPhone 5sやP9 liteなどの端末によっては大きな割引を受けることができるので最低金額となる1,980円から運用することが可能です。
ワイモバイル(通話SIM端末セット)
- スマホプランS(2GB+10分かけ放題):1,980円(13ヶ月〜 2,980円)
- スマホプランM(6GB+10分かけ放題):2,980円(13ヶ月〜 3,980円)
- スマホプランL(14GB+10分かけ放題):3,980円(13ヶ月〜 4,980円)
この料金にプラスして端末代金が必要となりますが、iPhone 5sやDIGNO Lなどの端末によって大きな割引を受けることができるので最低金額となる1,980円から運用することが可能です。
楽天モバイル(通話SIM端末セット)
- コミコミプランS(2GB+5分かけ放題):1,880円(13ヶ月〜2,980円 25ヶ月〜2,446円)
- コミコミプランM(2GB+5分かけ放題):2,480円(13ヶ月〜3,480円 25ヶ月〜2,230円)
- コミコミプランL (4GB+5分かけ放題):2,980円(13ヶ月〜3,980円 25ヶ月〜2,613円)
- コミコミプランLL(4GB+5分かけ放題):3,480円(13ヶ月〜4,480円 25ヶ月〜2,696円)
楽天モバイルのコミコミプランは端末料金を含んだものとなっており、端末のグレードによってプランが分かれています。プランSはZenfone GOやBLADE01、プランMはP9 liteやAQUOS SH-M04、プランLはZenfone 3やarrows M03、プランLLはhonor 8を選ぶことができます。
端末込みで考えると一番安く運用することができそうです。
LINEモバイル(通話SIM端末セットはない)
LINEモバイルから端末を購入することはできますが、特別なプランが用意されているわけではないので、現在使っているスマートフォンがあるのであればいいかもしれませんね。あと、かけ放題プランがないのもメインで使用するのは少々厳しい部分と言えるかもしれません。
データSIMの料金比較
参考までにデータSIMの料金も比較してみましょう。
UQモバイル(データSIM)
- データ高速プラン(3GB):980円
- データ無制限プラン(容量無制限で速度が500kbps):1,980円
今となっては3GB/980円という価格はさほど安いとは思いませんが、UQモバイルはauの子会社ということもあり、回線速度が極端に遅くなることがないのが大きなメリットと言えます。実際にUQモバイルのデータSIMを契約していますが格安SIMとは思えないほど爆速通信が可能です。
ワイモバイル(データSIM)
- データSIMプラン(SIMスターターキット) 1GB:980円
あまり知られていませんがワイモバイルもデータSIMプランが存在します。SMSが使えるとはいえ1GBで980円は他社と比べると割高感は半端ないですけどね…。ただ、Yahoo!プレミアムアカウントに加入しているユーザーは月額500円で使うことができます。また、1GBしかプランがないのも悲しいところ。
楽天モバイル(データSIM)
- ベーシック(容量無制限で速度が200kbps):550円
- 3.1GB:900円
- 5GB:1,450円
- 10GB:2,260円
- 20GB:4,050円
- 30GB:5,450円
楽天モバイルは3.1GBプランを900円から使うことができ非常にリーズナブルとなっています。プラス120円で050番号とSMSが利用できる050データSIMを契約することも可能です。
LINEモバイル(データSIM)
- 1GB:500円
- 3GB(SMS付き):1,110円
- 5GB(SMS付き):1,640円
- 7GB(SMS付き):2,300円
- 10GB(SMS付き):2,640円
今回比較したSIMの中でワンコインで契約することができるのはLINEモバイルだけとなっており、1GBプランはLINE、3GB〜10GBプランはLINE、Twitter、Facebook、Instagramのデータ消費がゼロとなるなど、特にSNSをよく使っている人にとっては嬉しいプランとなっています。また3GBプラン以降でプラス800円を追加することでLINE MUSICを聞くことができるプランがあります。
電話をあまりしないならLINEモバイル
LINEモバイルはかけ放題プランはありませんが、1GBの通話SIMなら1,200円で契約することができます。
LINEの通話とトークのデータ通信も掛からないので使い方次第では1GBでも上手く回すことができるのではないでしょうか。どうしても、普通の電話を掛けないといけない場合でも「LINEトーク」というLINEアプリを使うことで広告を見ないといけませんが1分間だけ無料で通話をすることができたりもします。
回線速度はサービス当初に比べると遅くなりましたが、まだまだ速いです。
安く通話かけ放題をしたいなら楽天モバイル
かけ放題プランはUQモバイル、ワイモバイル、楽天モバイルが対応しており、1年目ならUQモバイルとワイモバイルは1,980円とかなり安い金額となっていますが、楽天モバイルのコミコミプランSなら2GBのデータ通信と5分間のかけ放題がついて1,880円です。
- 楽天:コミコミS(2GB+5分かけ放題)1,880円(13ヶ月〜2,980円 25ヶ月〜2,446円)
- UQ:おしゃべりS(2GB+5分かけ放題)1,980円(13ヶ月〜 2,980円)
- ワイモバイル:スマホS(2GB+10分かけ放題)1,980円(13ヶ月〜 2,980円)
2年目に2,980円に値上がりしますが楽天モバイルなら3年目に2,446円に値下げされるので、2年経過して機種変更をする必要もないかもしれませんね。また、楽天モバイルのコミコミプランならSIMフリー版のスマートフォンも付いてくるので、必要がなければそのまま売却してしまってもいいかもしれません。
通信速度は以前に比べるとかなり改善されており、定期的に回線増強をしているので安心感があります。
電話をよくかけるならワイモバイル
UQモバイルと楽天モバイルは5分間かけ放題のプランを付けることができますが、ワイモバイルは10分間かけ放題とより電話を掛ける人にオススメです。
1,000円を追加することで「スーパーだれとでも定額」にアップグレードすることができ、誰とでも、何回でも、何時間でもかけ放題となるオプションもあります。
また、ワイモバイルはソフトバンクの子会社ということもありNTTドコモのMVNOである楽天モバイルやLINEモバイルのように込み合う時間帯の速度低下が起きにくいです。また、キャリアメールが使える、かけ放題通話をするときに専用のアプリを使う必要がないなどのメリットもあります。
ただし、iPhoneでテザリング通信をすることができないという最大のデメリットもあります。Androidならできるのにかなり不公平なんですよね。おそらく、ソフトバンクでiPhoneを使う優位性を演出しているのだと思いますが。
電話も通信速度もそこそこ求めるならUQモバイル
料金はワイモバイルとほぼ同じUQモバイルですが、かけ放題プラン以外に無料通話プランがあるので、電話を掛ける回数は少ないけど1回の通話時間が長いという人はUQモバイル一択と言っていいでしょう。
- おしゃべりプランS(2GB+5分かけ放題):1,980円(13ヶ月〜 2,980円)
- ぴったりプランS(2GB+60分無料通話):1,980円(13ヶ月〜 2,980円)
UQモバイルもauの子会社ということで通信速度がとても速いです。また、マルチSIMカードの契約ならiPhoneのテザリングにも対応しているのでワイモバイルよりも使い勝手は上と言えるでしょう。ただし、最新のiPhone7/7 Plusはテザリングができないという謎の仕様がありますが…。ここが一番のネットとなっています。ワイモバイルはiPhoneでのテザリングは一切できないのでまだマシな方ですが。
また、UQモバイルもキャリアメールが使える、かけ放題通話をするときに専用のアプリを使う必要がないなどのメリットがあります。
まとめ
ここまで比較してきて思ったのが、今回移行を考えているのはメイン回線であることを考えるとUQモバイルかワイモバイルのどちらかなのかなと思います。
個人的にはかけ放題プランよりも無料通話プランの方が魅力的ですし、iPhoneでテザリングができるUQモバイルがいいのかなと思いますが、iPhone7でテザリングをすることができないのでテザリング用に別途格安SIMを契約してもいいかもしれませんね。