AppleのA10Xプロセッサが2016年エントリーモデルのMacに搭載?
今後のエントリーモデルMacでAプロセッサが採用?
以前から2016年までに発売されるMacにAppleのAプロセッサが採用されるのではないか噂になっていましたが、KGI証券のアナリストも今後1〜2年後のエントリーモデルのMacシリーズにARMベースとなるAプロセッサが採用されると報告しています。
A10Xチップは現在のA8Xの2世代先のプロセッサになりますが、Aプロセッサの性能がさらに向上しこの頃にはIntelのAtomとCore i3との間の性能を持つことになることを根拠としており、OS Xを動作させるには十分のパフォーマンスを持つと予測しています。
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Aプロセッサのスケジュール
下記の表は今後のAppleのプロセッサのスケジュールとなっています。
A9プロセッサではサプライヤーとしてGlobal Foundryが新規で関わることになるようで、A10プロセッサはTSMCが生産を担当、代わりにA10Xプロセッサは10nm FinFETプロセスでSamsungが生産するとし、無印とX付きを交互で生産する体制が取られるようです。
また、2016年からエントリーモデルのMacでIntelからAプロセッサに置き換わる代わりとしてiPhoneやiPadのLTEやWi-Fiのベースバンドチップの一部をIntelが生産を担当するようです。
Aプロセッサは既に強力な性能を誇っている
現行モデルのA8Xチップの性能もかなり強力なものとなっており、2011年に発売されたMacbook Airに搭載されているIntelのSandy Bridge世代のCore i5-2467Mプロセッサと同じ位の性能を持っているといわれています。
これはマイナビニュースがA7チップとA8X、Core i5-2467Mのベンチマークの測定結果を発表しておりマルチスコアにおいてはA8XがCore i5の性能を超えているという結果となりました。
A7 | A8X | Core i5-2467M | |
シングルコアスコア | 1425 | 1815 | 1887 |
マルチコアスコア | 2574 | 4515 | 3531 |
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3年遅れの性能ということになるので、Retinaディスプレイを搭載したMacだと少し動作が厳しい面があるのかもしれません。
この法則でいけば、2016年に登場するA10Xは2013年のCore i5プロセッサ並の性能になることになり、Retinaディスプレイを搭載したエントリーモデルのMacでも快適に動作することが出来るようになっているかもしれません。
OS Xは現在はIntelのx86/x64アーキテクチャに対応していますが、モバイルプロセッサで広く普及しているARMアーキテクチャに対応したバージョンも並行して開発が続けられているといわれています。
なのでPowerPCからIntelに切り替えた時のように意外とあっさりAプロセッサに置き換えることも考えられるのかもしれません。