大手携帯電話3社の料金が似ていることは問題なのか?

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菅官房長官が大手3社の料金プランを言及

総務省は有識者会議で携帯電話の料金引き下げ策の議論を開始をしましたが、菅官房長官が「大手3社が似た料金設定は問題だ、ライトユーザーに沿ってない」と大手キャリア3社の料金プランは問題だと進言しました。その上で大手キャリア3社に「透明性について委員会でしっかり議論してもらいたい」と注文をつけたとのこと。

菅官房長官は、さらに3社の料金が「決まった料金しか選べず、さまざまな利用者、特に(利用の度合いが低い)ライトユーザーに沿ったものになっていない」と述べ、さらに様々なサービスが設定されていることによって利用者が自分で解除しなければ課金される制度も問題があるとしています。

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料金プランが似るのは仕方のないことでは..?

政府が自由競争であるはずの携帯電話の料金に言及をすること自体が個人的にはどうなんだろう…と思ってしまいますが、確かに大手3社の料金プランは全く同じであることは事実。しかし、同じような料金プランになってしまうのか自由競争においては仕方のないことのようにも感じます。

いい例を思いつかないのですが、車にせよパソコンにせよ同じような機能、サービスのものの価格はほぼ同じで、違いも何もありません。あとは機能やサービスや好みの違いで消費者はメーカーを選んでいるはずです。一社が安いプランの提供を開始すれば他社もそれに続いてプランを安くするのは当たり前のことであり、結局同じようなプランに行き着いてしまうのではないでしょうか。

ただ安くすればいいってもんでもない

携帯電話会社が莫大な利益を得ていることは何となく理解はできますが、新規格の開発費やネットワーク構築に莫大な費用が掛かっていることも事実です。収益が悪くなることでこれらの費用が削減されて進化が止まってしまうことも問題となるでしょう。また、大手キャリアが大きく価格が崩れてしまうと格安スマホを展開しているMVNO業者にも多大な被害を被る可能性もあります。

安くなることを否定しているわけではなくもちろん大手キャリアの価格が安くなれば嬉しいのです。しかし、個人的には大手3社には安定したネットワークの構築とMVNOのSIMで見られる時間帯による速度低下などが発生しないような超安定的なサービスを望みます。

そして、それを実現できるための費用を算出した上で適正な料金プランの設定をお願いしたいところ。それで安くなるのであれば大歓迎です。

格安スマホに上手く誘導できる仕組み

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本当に安いプランを利用したいのであれば格安SIMを利用すればいいだけの話です。

ただ、携帯の料金に詳しくないユーザーから見れば理解するのも難しい世界なので、大手3社のサービスカウンターから格安SIMの契約ができるようになれば分かりやすいかもしれませんね。消費者もその場で通信の品質の高い大手キャリアと契約するのか、とにかく価格の安い格安SIMを契約するのかを選べるようにするとか。どちらを選んでも(ドコモのMVNOなら)ドコモ回線、(auのMVNOなら)au回線を利用することになるのですから…。

まあそんなに簡単なものではないのかもしれませんが。

あと、大手3社の料金体系の複雑さは異常なものを感じるので解消して欲しいと切に願います。もう、キャンペーンが複雑に絡み合っており何が何だかわからない状況になっているので、こちらの方がかなり問題ではないのかなと思います。

産経ニュース

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