Win10の影響で次期OSX 10.11はどのように進化するか?
Win10に搭載されたOSXの機能
マイクロソフトが2015年後半にリリース予定のWindows10は、トラックパッドのマルチジェスチャー機能やタスクビュー機能や検索機能、音声アシスタントCortana(OS X Yosemiteには未実装)など、Windows10はAppleのOS X Yosemiteを意識して開発されただろう部分を垣間見ることができます。
Windows 10のタスクビュー
OS X Yosemiteのミッションコントロール
そもそもトラックパッドのマルチジェスチャーはMac OS X 10.6、マルチタスクの切り替え機能のExposeはMac OS X 10.3から搭載されたものでかなり昔から搭載されていた機能でした。OS X 10.3といえば2003年にリリースされたのでマイクロソフトは完全にWindows XPの時代ですね。
と考えると、Windowsにこの機能が搭載されたのが遅すぎたくらいです。
OSXとWin10の機能比較
OSX YosemiteとWindows10の大まかな機能を比較してみたいと思います。
OS X Yosemite | Win10 | Win8 | |
マルチタスクビュー | ○(Mission Control) | ○(Task View) | △(Tabのみ) |
高度な検索 | ○(Spotlight) | ○ | × |
通知センター | ○ | ○ | × |
プレビュー機能 | ○(QuickLook | × | × |
トラックパッドジェスチャー | ○ | ○ | × |
音声アシスタント | × | ○(Cortana) | × |
タッチパネル | × | ○ | ○ |
OS Xをインストール | ○ | × | × |
Winをインストール | ○ | ○ | ○ |
こうやって見るとWin10がOS Xの機能を大きく取り込んだことがよく分かります。Win10ではスタートメニューが復活しWin8のスタート画面を統合する形となったのでスタートメニューの中にウェジェット機能が利用できる形となりました。(カレンダーなどは表示されないので正確にはウェジェットではないのかな?)
OS Xではウェジェット機能は昔から存在しますが、あくまでおまけ機能的な側面が強いので、あまり使わないですが…。
OS X 10.11はどのように進化するか?
OS Xの機能がWindowsに多数搭載されることで、両OSの機能差は縮まりつつあります。
もちろん、機能と使いやすさ、挙動、動作するアプリも異なりWindowsの方がフリーソフトが多いなどの簡単に比較できるものではありません。ただ、最近ではOS XもMac App Storeが登場してからフリーで使える面白いアプリも増えました。
Windows10の機能がOS X独自だった機能を導入してきたことで今後のAppleのOS X 10.11がどのような機能を搭載させるのかが非常に気になる部分であります。Windows10がリリースされるのは2015年後半の予定で、Appleの次期OS XとなるOS X 10.11とおそらく同じ時期になります。
Appleも今回のWindows10の発表を注視していたでしょう。Appleは改革をしたOSの次のバージョンは安定性を重視するというパターンが過去に多く見られました。しかし、今回のWin10の発表でOS X 10.11は安定性重視のOSではなく新機能追加とiOSとの連携を推し進める可能性が高くなったといえるのではないでしょうか。
Windows 10ではスマートフォンやタブレット、PCの3つのデバイスで最適化されるOSとなっており統合化をうまく進められたものとなっています。
AppleがiOSとOS Xの統合に着手するのかも注目点となりそうです。ただ、現時点ではOSの容量が肥大化しiPhoneの16GBモデルの空き容量が少ないことで問題となっていることを考えると統合は現実的ではないかもしれませんね。
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追記:Appleが2015年6月8日より開発者会議WWDC 2015を開催することを発表しています。
>>AppleがWWDC2015を6月8日から開催すると発表!iOS9とOS X10.11をお披露目か?