Microsoft、Windowsのライセンス収入増加。Appleが主導したプレミアム市場が継続的成長か
Microsoft、Windowsのライセンス収入増加へ
Microsoftが四半期決算結果からPCメーカーから得るWindowsのライセンス収入が5%ほど増加していることが明らかになりAppleが主導していたプレミアム市場が継続的に成長しているようです。
Microsoftでは900ドル(約10万円)以上の価格帯のコンピューターを「プレミアムデバイス」と位置付けているそうで、AppleのMacBookシリーズやiMacといった製品はほぼ網羅することになります。
Microsoftでは自社開発しているSurfaceシリーズがありますがこれらがプレミアムデバイスということになります。
MacからWindowsに切り替えるユーザーが増えている?
多くのPCメーカーはここ数年中低価格のPCに注力していましたが、その結果Appleはパワーユーザーを取り込むことに成功しコンピューターメーカーとしての地位を確立しましたが
、Microsoftは2015年秋にSurface Bookを発表しプレミアムデバイス市場に参入しハイエンドのWindowsマシン市場に需要があることをPCメーカーに証明するとしていました。
MicrosoftはiMacに切り込むためにデスクトップ型のSurface Studioを2016年秋に発表するなど勢いが加速しており、Dellもプロ向けに新しいコンセプトのタッチパネル付きモニター「Dell Canvas」を発表するなど確かにハイエンド向けのデバイスが増加してきている傾向になります。
Appleは2016年秋に約5年ぶりにMacBook Proをフルモデルチェンジをしましたが、多くのユーザーがMacBook Proに失望をしSurfaceなどに切り替えているとMicrosoftがコメントを出していますが、その結果がWindowsのライセンス収入に結びついているということでしょうか。
確かにMacユーザーから見ても新しく発売されるSurface Studioに関しては非常に興味を抱いてしまいますね。Appleのティム・クックCEOは次期iMacを開発していることを明らかにしていましたが、革新的なモデルとして登場させることができるのかが注目されそうです。
なお、AppleのMacはPC市場が縮小している中で出荷台数を伸ばしており、決してMac離れが進んでいるわけではありません。ただ、新型MacBook Proが既存デバイスの正当進化で新しい試みをしているわけではないので、今後の伸びは鈍る可能性は大いにありそうです。