iOS11 betaとiOS10.3.2の動作比較動画

2017年秋にiOS11の正式版がリリースされる予定となっていますが、iOS10.3.2との動作スピードを歴代のiPhoneをつかて比較した動画をYouTubeチャンネルEverythingAppleProが公開されています。

起動速度の比較

比較はiPhone5s、iPhone6、iPhone SE、iPhone6s、iPhone7、iPhone7 Plusの6機種でiOS10.3.2とiOS11 betaをインストールした計12機種で様々なテストを行なっています。テスト結果、電源が切れた状態からiPhoneが起動する時間はiOS10.3.2は15〜20秒前後でしたが、iOS11 betaは起動に40秒近く掛かっています。

アプリの起動速度の比較

アプリの起動やコントロールセンターの表示なぢについても全体的にiOS10.3.2の方が速いようです。特にiPhone 5sやiPhone 6などの旧モデルのアプリの起動はその差は大きいように見えます。ただし、シンプルなUIに変更されたApp StoreはiOS11 betaの方が表示されるまでの時間が速くなっているようです。

なお、ロック画面解除のズームアニメーションがiOS11では廃止されているようで、ロック解除をするとロック画面が瞬時に上に移動してホーム画面が表示されるように変更されています。

この違いについては実際に動画を見て確認をした方が分かりやすいかもしれませんね。

CPUのベンチマークスコア

CPUの性能を計測することができるベンチマークアプリGeekbenchを利用して、各iPhoneでiOS11 betaとiOS10.3.2のスコアを計測しています。

	iOS11 beta	iOS10.3.2
iPhone 5s	1298 2185	1330 2252
iPhone 6	1572 2657	1585 2672
iPhone SE	2524 4369	2549 4401
iPhone 6s	2524 4355	2566 4432
iPhone 7	3494 5913	3532 5960
iPhone 7 Plus	3491 5915	3540 5945

誤差範囲と言えそうですがすべてのモデルにおいてiOS10.3.2の方がスコアが高いという結果になっています。

GPUのベンチマークスコア

GPUの性能を計測することができるベンチマークアプリAntutuを利用して、各iPhoneでiOS11 betaとiOS10.3.2のスコアを計測しています。

	iOS11 beta	iOS10.3.2
iPhone 5s	57067	58063
iPhone 6	69310	51537
iPhone SE	119856	122321
iPhone 6s	121018	114300
iPhone 7	109115	104520
iPhone 7 Plus	132457	138122

Antutuに関しては機種によってiOS11の方が高いスコアを記録しています。iPhone 5s、iPhone SE、iPhone 7 PlusはiOS10.3.2の方が、iPhone 6。iPhone 6s、iPhone 7はiOS11 betaの方が高いスコアを記録しています。

iOS11より64bitのプロセッサを搭載したiPhone、iPad、iPod Touchのみがサポートされることになり、32bitのバイナリーが必要なくなることで全体的に軽くなることが期待できますが、iOS11は初期のbetaバージョンとなっておりこれから最適化がされることになるのでしょう。

正式リリースまでに数々のバグを修正し最適化され動作速度も向上することが期待したいですね。