iPhoneの本体の薄さとバッテリーの容量はバランスを求めた結果か
スマホに求めるのは「薄さ」か「バッテリー駆動時間」か?
AppleのiPhone 6とiPhone 6 Plusをはじめスマートフォンの多くは薄型化が進みましたが、PhoneArenaがスマートフォンに求めるものは「薄さ」か「バッテリー駆動時間」のどちらかという調査をおこなっています。
スマホに求めるのは「薄さ」か「バッテリー駆動時間」かという問いに回答したユーザーの声はこのような結果になっています。(15/1/18現在)
5,557人の回答で4,944人(88.97%)に方がバッテリー駆動時間が長いことを求めており、薄さを求めているのは613人(11.03%)と圧倒的に少ない事が判明しました。
Vivo X5は世界最薄の4.75mm
中国メーカーのVivo X5では、世界最薄となる4.75mmというスマホも登場しています。Vivo X5は5.5インチという巨大なディスプレイを搭載しながらわずか2,000mAhという少ないバッテリーを搭載しており、世界最薄を実現すべくバッテリーが犠牲になっていることは明白です。
iPhoneの本体薄さとバッテリー容量は絶妙
AppleのiPhone 5sのバッテリー容量は1,560mAh、iPhone 6が1,810mAh、iPhone 6 Plusが2,915mAhと標準的なバッテリー容量で薄さは6.9mm〜7.6mmとなっています。
もし、これ以上の薄さを求められることになればバッテリーの容量は必然的に少なくなり、さらにバッテリー駆動時間が短くなることでしょう。と考えると、現行モデルのiPhoneは薄さとバッテリー容量のバランスを極限まで考えた結果、生み出された数字であることが何となく見えてくるかもしれません。
どちらが良いではなくバランスが大事
iPhone 6(6.9mm)をもう少し厚くしてもいいからバッテリー容量を増やして欲しいという声もあるのは事実で上記のアンケート結果もそのような結果となっています。
しかし、実際に4.7インチのディスプレイサイズでiPhone 5s(7.6mm)の厚みになると、操作感はかなり悪くなってしまうでしょう。iPhone 6はディスプレイが大きくなった代わりに薄くしたことで操作感は思った以上に悪くありません。
6mm〜7mmという薄さはバッテリーの持ちと強度のことを考えると限界なのかなとも感じますし、良くも悪くもこのサイズが適正なのかなという印象を受けます。
今後はバッテリーの持ちを良くするには、OSの最適化、プロセッサをより微細なプロセスルールで製造し(16nmプロセスなど)RAMもより消費電力が少ない LPDDR4を採用するなど電力効率を高めることでクリアしていくしかないのかもしれません。
次期iPhone 6sではより省電力となるA9プロセッサと2G LPDDR4が採用されるとみられており、バッテリーの持ちが良くなることに期待したいところです。