12インチMacBookのバッテリー容量が半分でも駆動時間を伸ばす事ができた理由

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半分のバッテリー容量で駆動時間を維持できた理由

12インチMacBookのバッテリー駆動時間は最大9時間のワイヤレスインターネット閲覧が可能となっており、13インチMacBook Pro Retina (mid 2014)の9時間と同じバッテリーの持ちとなっています。(early 2015はBroadwell-Uプロセッサを搭載したことで10時間に伸びています。)

MacBookのバッテリー容量は39.7Wh、MacBook Pro (13inch)は74.9Whとほぼ2倍の容量となっていますが、MacBookは最新技術を組み合わせることでバッテリー容量が半分になっても同等のバッテリーの持ちを実現したことになります。

MacBook 2016 本体デザイン

新しいRetinaディスプレイ

12インチMacBookに搭載されているRetinaディスプレイは新設計のものとなっています。

Retinaディスプレイは消費電力が増加するため今までもiPad(第3世代)、iPad mini(第2世代)に採用された時にバッテリー容量を増やしています。より高密度なピクセルを駆動させるための処理能力のドライブとより強力なバックライトが必要になることから消費電力が増加します。

そんな中で12インチMacBookはRetinaディスプレイのピクセル開口部を再設計しより多くの光を通すように広げて従来のパネルよりも30%もエネルギー効率を向上させることに成功しています。

MacBook 液晶の構造

Broadwell Core-Mプロセッサ

12インチMacBookは、Intelの超低電圧デュアルコアプロセッサとなるBroadwell Core-Mプロセッサが搭載されています。

同プロセッサは従来の22nmプロセスからさらに微細化された14nmプロセスが採用された最新のプロセッサとなっており、前世代のHaswellプロセッサと比較して同じ消費電力で30%のパフォーマンスを向上させています。

MacBook AirやPro(13インチ)に搭載されているBroadwell-UのCore i5プロセッサは15Wの消費電力であるのに対して、12インチMacBookに採用されたCore-Mプロセッサはわずか5Wの消費電力となっており、非常に電力効率の良いプロセッサが搭載されていることになります。

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効率的なRAM

MacBook Pro Retina (13inch,mid 2014)はDDR3LのRAMが採用されていますが、12インチMacBookはより省電力なLPDDR3のRAMが搭載されています。

LPDDR3は元々はスマートフォンやタブレット向けに開発されたRAMで、DDR3Lは1.35Vで駆動するのに対してLPDDR3は1.2Vで駆動します。DDR3Lに比べてLPDDR3は70%の電力で動作しボード全体で85%の電力で駆動させることができます。

2013年モデルのMacBook AirからLPDDR3のRAMが採用され、13インチのMacBook Pro (early 2015)、そして12インチのMacBookにも搭載されています。

新しいバックライトLED

新しく新設計されたキーボードはバックライトLEDがキーの一つ一つに搭載されています。

キー一つ一つのLEDを均一の明るさに、さらに漏れる光が最低限に抑えられるように調整されエネルギー効率が最も高くなるように設計されています。

新型のMacBookはこのような新技術をふんだんに採用することで、13インチMacBook Proの半分のバッテリー容量でありながら同等のバッテリー駆動時間を実現していることになるます。実際にどれくらいのバッテリーの持ちとなっているかは発売後に測定結果が出てくることでしょうから期待したいところですね。

追記:2016年4月にリリースされた第2世代のMacBookはSkylakeプロセッサを搭載することで、さらに電池の持ちが良くなり、モバイルノートとしての機動性がさらに向上を果たしました!また、若干ですが遅いと感じていた動作もかなり改善されたように感じます。

AppleInsider

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