Apple MusicのiCloudライブラリとiTunes Matchの違いはDRM保護!
iCloudミュージックライブラリとiTunes Matchの違い
iCloudミュージックライブラリとは
Apple Musicを契約することでiCloudミュージックライブラリが利用することができ利用になり、Aple Musicで追加した楽曲を同じApple IDのiPhone・iPad・Macなどで共有することができるようになります。
つまり、今まで個別で設定していたiTunesライブラリをクラウド上で操作することができるようになったのがiCloudミュージックライブラリということになります。
iCloudミュージックライブラリはMac/PCなどのローカル端末に保存している楽曲もクラウドにアップロードされてデバイス間で共有することができるようになっています。また、Apple Musicにある楽曲であれば自動的にApple Musicで配信されている楽曲に置き換わります。
もし、CDからリッピングしたMP3(128kbps)の楽曲をiCloudミュージックライブラリにアップロードすると自動的にAACの256kbpsの楽曲に置きかわります。
iTunes Matchとは
AppleはiTunes Matchという機能を年額3,980円で提供をしています。
iTunes MatchもiCloudミュージックライブラリと同じようにユーザーが所持している楽曲をクラウド上にアップロードし、Apple Music配信している楽曲がであれば同様にApple Musicで配信している音源に置きかわります。
ほぼ同じような仕組みなので、Apple Musicを使っているならiTunes Matchは必要ないのではないかという疑問が湧いていますが、Apple MusicとApple Music + iTunes Match の違いはCDからリッピングした楽曲やDRMフリーの楽曲をアップロードすることで「DRM(デジタル著作権管理)」が付くか付かないの違いがあるのです。
Apple Music | Apple Music + iTunes Match | |
Apple Musicにある楽曲 | DRM付きに変換 | DRMフリーのまま |
Apple Musicにない楽曲 | DRMフリーのまま |
iTunes Matchに加入していなくてもローカル保存してある楽曲をクラウド上にアップロードさせてデバイス間で共有しストリーミング再生することはできます。デバイスから楽曲を削除してもiCloud上から音楽をダウンロードすることができます。
(ただし、iOSデバイスから「マイミュージックから削除」や「削除」をするとiCloud上の楽曲が削除されるので、必ず「ダウンロードを削除」からデバイス上のデータを削除しましょう。)
DRM付きになることで楽曲を失う可能性
では、Apple Musicを使うならiTunes Matchは必要ないのでは?と思ってしまいますが、iTunes Matchに加入していないとこのようなの状況の時に楽曲データを失ってしまい再生することが出来なくなります。
- CDからリッピングしたDRMフリーの音楽データをMacやWindowsからiTunesに取り込む
- iTunesからiCloudミュージックライブラリにアップロード(Apple Musicにある楽曲ならDRM保護付きに変換される)
- ローカルから音楽データを削除してもiCloudミュージックライブラリで音楽を再生可能な状態に
- Apple Musicを退会した時に音楽データを再生することができなくなる。また、Apple IDに変更した場合も再生できなくなる
つまり、iTunes Matchに加入していない状態でiCloudミュージックライブラリに楽曲をアップロードすると、その時点でApple IDに紐付けされたデバイスでないと再生が出来ない仕様に変わってしまうのです。
Apple Musicに存在する楽曲をアップロードすると各楽曲の右クリックメニューの「情報を見る」の「ファイル」から項目表示が変わっていることが確認することができます。
「iCloudの状況」という項目が「マッチ」ではなく「Apple Music」になっているのが確認出来るかと思います。
このように、どちらのサービスで管理されているのかが確認することができるようになっています。
元データは勝手に変換されない
なお、ローカルに存在する元のデータが紛失しない限り自動的ににDRM保護に変換されることはありません。
ローカルから楽曲データを削除し、再びiCloudミュージックライブラリから楽曲データをダウンロードする時にiTunes Matchに加入してない場合はDRM保護付きの音楽データがダウンロードされる仕組みとなります。
格納されるフォルダも分離されており、楽曲データの詳細情報では「保護されたMPEG-4オーディオ」という種類に変換されています。
Apple Musicに存在しない楽曲は、iTunes Matchに加入していなくてもDRM保護付きの音楽データに置き換わることはないので、ローカルデータを削除してiCloudミュージックライブラリからダウンロードをしてもDRMフリーの音楽データを利用することができます。
現時点ではApple Musicにある楽曲は限られるのでiTunes Matchに加入しなくてもDRMフリーのままになることが多いですが、今後はApple Musicに参加するアーティストも増えるでしょうから制限を受けることは多くなってくるでしょう。
いずれにしてもApple IDを変えずにApple以外のデバイスで音楽を聴かないのであればApple Musicだけの契約でもいいでしょう。
リッピングした音楽データをDRMフリーのままiCloud上にバックアップも兼ねて保存しておきたい場合はiTunes Matchも合わせて契約しておいた方がいいのかもしれません。