Apple Musicに加入したらiTunes Matchの扱いはどうなる?
「Apple Music」と「iTunes Match」の違い
7月1日に提供が開始されるiOS8.4にて待望のAppleの音楽聞き放題サービスとなる「Apple Music」の提供がスタートしますが、自分の音楽ライブラリをiCloudにアップロードすることで同一のApple IDに紐付けされたiOSデバイスやMacから音楽を楽しむことが可能です。
これと同様なサービスはAppleが2014年5月2日より「iTunes Match」として年額3,980円で利用できるサービスとして開始されました。
「Apple Music」と「iTunes Match」の独立した二つのサービス。
Appleは二つのサービスについて「Apple MusicとiTunes Matchはそれぞれが独立したものですが、補完的な関係にあります。」と曖昧な表現となっており何を補完しているのかが不明。
各サービスの違いは以下の通りです。
サービス | Apple Music | iTunes Match |
---|---|---|
価格 | 月額980円 | 年額3,980円 |
音楽聞き放題 | ○ | × |
ラジオ | ○ | × |
Connect | ○ | × |
iCloudに楽曲をアップロードし同期 | 25,000曲 iOS9より10万曲に? |
25,000曲 |
Windows対応 | ○ | ○ |
Android対応 | ○ | × |
iTunes Matchは自身の楽曲ライブラリのiCloud化に焦点を充てたサービスとなっており、Apple Musicに加入することで、Apple Musicのライブラリが聞き放題になるほかにiTunes Matchのサービスは全て網羅できることになります。
さらに、秋にはAndroid端末からもApple Musicの利用が可能になることが明らかになっているので、iTunesに入っている音楽をそのままAndroidスマホで楽しむ事ができるのもiTunes Matchにはないオリジナルの機能と言えそうです。
Apple Musicに加入したらiTunes Matchは不要に?
では、iTunes Matchに加入している僕のようなユーザーはApple Musicに加入することでiTunes Matchの扱いはどうなってしまうのでしょうか。
Appleは二つのサービスは「補完的な関係」としており二つのサービスに加入してもiTunes Matchの恩恵を受けることができるであろう表現をしています。
しかし、現時点では実際にどのような補完関係があるのかは不明です。
アップロード機能に関してApple MusicとiTunes Matchの違いがないとすればiTunes Matchにそのまま加入したままにしておくのはナンセンスです。
Apple Musicに加入したらiTunes Matchを自動退会するとかしてくれれば助かるのですが、「補完的な関係」としている以上は二つのサービスを加入し続けるということは可能になるのでしょう。
また、Apple Musicのアップロード機能はiOS9にて最大25,000曲かた100,000万曲にアップグレードされることがAppleのインターネットサービス担当Eddy Cue氏がTwitterで明らかにしています。
ますます、iTunes Matchを並行して加入し続ける意味が無くなってしまうように感じるのですが、サービスが実際に始まってみないと二つのサービスの違いが分かりませんので中止すべき点といえるかもしれません。
追記:iOS8.4が正式リリースされました!
・iOS8.4が正式リリース!ミュージックアプリが刷新されApple Musicが利用可能に!