Apple、iOS9を正式リリース!新機能やアップデート前の注意点など!

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iOS9

Apple、iOS9を正式にリリース!

Appleが、一般ユーザーに対してiOS9を正式にリリースしました!(9/17 2:09現在、エラーが発生しiOS9をダウンロード出来ない状況です。)

アップデート可能なデバイス

iOS9はiPhone 4s以降、iPad 2以降、iPod Touch 5以降のデバイスでアップデートが可能でiOS8と同じデバイスにてアップグレードが可能となっています。

iOS9 アップグレードデバイス

iPhone 4sやiPad 2、iPad 3、iPad mini、iPod Touch5などのA5プロセッサ(またはA5X)を搭載したデバイスにおいてiOS8は非常に動作が重くて使い難い状況となっていましたが、若干ではあるもののパフォーマンスの向上が期待できる…かもしれません。

アップデートに必要な空き容量

iOS8ではアップデートに必要な空き容量は約4.5GB必要でしたが、iOS9はiPhoneが1.0GB、iPadが1.1GBと非常に少ない空き容量でアップグレードが可能となっています。

iOS9

特に16GBモデルで容量が足りず、写真や動画などを削除してアップグレードした方も多かったと思いますが、iOS9ではアップグレードがし易くなっています。

アップデート方法は、「設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」から行うことが可能です。注意点として、何かあったときのためにアップデート前にiCloudのバックアップを更新してからアップデートを実施しましょう!

「設定」→「iCloud」→「バックアップ」→「今すぐバックアップを作成」

これで、いざという時には復元が可能となります。

格安SIMユーザーは注意

格安SIMのMVNOにおいてはiOS9にアップデートすることで通信ができなくなる可能性もあるので、しばらくは様子が見た方がよさそうです。

iOS9の新機能

iOS9は見た目こそiOS8とさほど変化はありませんが、細かい部分で機能が刷新されており使いやすさを追求したOSへと進化しています。特に、iPadではマルチタスク機能となる「Slide Over」「ピクチャ・イン・ピクチャ(PiP)」、さらにiPad Air 2とiPad mini4、iPad Proで利用可能な「Split View」機能が大きな特徴といえます。

Slide Over(iPad 2以降)

Slide Overはアプリ起動中に右端をスワイプすることで、別のアプリを起動し操作することが可能となる機能です。元々操作していたアプリは操作はできませんのであくまで、メールやカレンダーの確認などちょっと見の時に役立ちそうな機能です。

Slide Over iOS9

ピクチャ・イン・ピクチャ(PiP)(iPad 2以降)

Appleの純正のビデオアプリにてピクチャ・イン・ピクチャ(PiP)機能を使って再生をすることができます。簡単にいうと子画面です。

ピクチャ・イン・ピクチャ iOS9

Split View(iPad Air 2、iPad mini4、iPad Pro以降)

Split Viewは2アプリ同時に操作をすることが可能な機能で、iPad Air 2、iPad mini4、iPad Proで利用が可能となります。Safariで調べ物をしながらメモを取る、地図を確認する、メールを確認する…なんてことが可能となります。

Split View iOS9

新しくなったソフトウェアキーボード(iPad)

iPadのソフトウェアキーボードが刷新され、「戻る」「進む」「ペースト」などの機能が利用できるようになります。

iPad ソフトウェアキーボード

他にもMulti-Touchジェスチャーでテキストを簡単に選択することができる機能や、ワイヤレスキーボードを利用するときにキーボードショートカットが利用可能となっています。

iCloud Driveのファイル管理

iCloud Driveのファイル管理ができるようになります。デフォルトでは機能がオフになっているので「設定」→「iCloud」→「iCloud Drive」→「ホーム画面に表示」でアイコンをホーム画面に表示させることが可能です。

iCloud Drive iOS9

マルチタスク画面が刷新

アプリを切り替えするときにホームボタン2回で起動できるアプリスイッチャー機能の画面が、格好良く刷新されています。アプリ画面を横にスワイプすることでアプリを選択することができ、上にスワイプするとアプリを終了することができます。作業データを引き継ぐことができるHandoff(ハンドオフ)機能もここから利用することができます。

iOS9 アプリスイッチャー機能

iOS8にあった電話履歴は、ホーム画面を左側にスワイプすることで起動することができる「SIRIの検索候補」に移動されています。

SIRIの検索候補 iOS9

「SIRIの検索候補」では利用頻度の高いアプリや興味のありそうなニュースなどを自動で表示されるようになったりより使い勝手が向上しています。

省電力モードの追加

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iPhoneにおいては省電力モードが追加されており(iPadは含まず)バッテリーが20%を切ると省電力モードに自動で切り替えることが可能。CPUなどのクロック数などを低下させることでバッテリー消費を少なくしているようです。

省電力モード iOS9

セキュリティの向上

iOS9ではパスコードの桁数が4桁から6桁に設定することは可能となります。さらに、2ファクタ認証にも対応することができます。

Androidからの引っ越しが簡単に

AndroidからiOSに引っ越すための専用のアプリが提供されるので、連絡先、メッセージの履歴、カメラで撮った写真やビデオ、ウェブのブックマーク、Eメールアカウント、カレンダーを安全に移すことが可能に。

メモアプリが進化

メモアプリの機能に、チェックリスト、手書きスケッチ、写真の貼り付け、地図、Safariとの連携機能など大きく進化しています。

iOS9 メモアプリ

iOS9のリリースノート

iOS9のリリースノートは以下の通りとなっています。

このアップデートでは、検索機能とSiriが強化され、iPhone、iPad、iPod touchがより賢くなり、より積極的にユーザをアシストできるようになります。iPadの新しいマルチタスク機能では、画面を分割したりピクチャ・イン・ピクチャ機能を使って、2つのAppを同時に使用できます。内蔵Appも強化され、“マップ”で詳細な交通機関情報を確認できるようになるほか、“メモ”のデザインが刷新され、新しいNews Appが追加されます。さらにオペレーティングシステム基盤も改良され、パフォーマンスとセキュリティが向上し、バッテリー駆動時間が最大で1時間長くなります。

インテリジェンス

  • 先を読むアシスタント
  • 検索語句の入力前から関連情報を表示
  • 交通情報に基づいて予定に間に合うように出発時刻をお知らせ
  • 音楽などのオーディオAppを使用した場所と時刻を記憶し、同じ状況でそのAppの再生コントロールを自動的に表示
  • “メール”で見つかった情報に基づいて推測されるイベントや連絡先の詳細をAppに追加

Siriの機能改善

  • 保存されている写真やビデオを日付、場所、アルバム名に基づいて検索
  • Safari、“メール”、“メモ”、“メッセージ”などのAppで表示しているものを後でリマインドするようにSiriに頼む
  • 公共交通機関での経路を検索

Spotlight検索の機能改善

  • スポーツの試合結果、天気予報、株価を検索
  • 簡単な数値計算や換算
  • 連絡先の検索結果からメッセージ、電話、FaceTime通話を発信

iPadの新機能

  • Slide Over
    • 現在使っているAppから離れずに別のAppにすばやくアクセス
    • Slide Overで表示しているAppを簡単に切り替え
    • Apple Appと他社製の対応Appをサポート
  • Split View
    • 2つのAppを同時に表示して操作
    • 2つのAppの表示サイズを同じにしたり、1つを優先するサイズに調整
    • Apple Appと他社製の対応Appをサポート
  • ピクチャ・イン・ピクチャ
    • お気に入りのAppで作業しながらビデオも視聴
    • Safariビデオ、FaceTime App、“ビデオ”App、Podcast App、他社製の対応Appをサポート
  • QuickTypeの機能改善
    • iPadでマルチタッチジェスチャを使ってテキストを簡単選択
    • iPadでショートカットバーを使ってテキスト編集ツールにすばやくアクセス
    • ハードウェアキーボードのショートカットをサポート
    • Unicodeの旗絵文字をすべてサポート

内蔵App

    • マップの機能改善
      • 一部の主要都市での公共交通機関の路線情報、駅の詳細(出入り口など)、時刻表、経路検索をサポート
      • “食べる”、“飲む”、“買い物”、“遊ぶ”などのカテゴリで周辺検索
      • Apple Pay対応店の詳細情報にApple Payが使用できることを表示
      • ランドマークや都市の詳細情報にWikipedia情報を表示
    • デザインを刷新した“メモ”App
      • 内蔵カメラで撮った写真や写真ライブラリ内の写真をメモに追加
      • 便利なチェックリストを作成して、実行済み項目をタップでチェック
      • 思いついたアイデアを指ですばやくスケッチ
      • ほかのAppで気になった情報を“共有”メニューから直接メモに保存
    • 新しいNews App
      • お気に入りの新聞、雑誌、ブログを読んだり、幅広いトピックからニュースを検索
      • 美しい活字とレイアウト、フォトギャラリー、ビデオ、アニメーションなどで楽しく情報収集
      • “For You”であなたの好みによって選ばれた記事をブラウズ、“Explore”でおすすめのチャンネルやトピックを検索。Newsは読むほどに好みの内容に自動的にカスタマイズします
      • 記事を友達と簡単共有、後でオフラインでも読めるように記事を簡単保存
    • メールの機能改善
      • 検索機能の改良により、差出人、宛先、件名、その他のオプションの組み合わせに基づいて検索結果を絞り込み、探している情報をすばやく発見
      • マークアップのサポートにより、“メール”内で、イメージやPDFの添付ファイルにテキスト、図形、署名などの注釈を入れて返信
      • iCloud Driveやその他のストレージサービスのサポートにより、受信した添付ファイルをストレージに直接保存、新しいメッセージの作成中にストレージからファイルを直接追加
    • Apple PayとWalletの機能改善
      • Discoverカードをサポート
      • ポイントカードと店用のクレジットカードやデビットカードをサポート
      • ロック画面でホームボタンをダブルクリックしてTouch IDに指を置いておくことで、すばやく支払い
    • 新しいiCloud Drive App
      • iCloud Drive内のファイルを、日付、名前、Macで追加したタグに基づいて簡単検索、簡単ブラウズ
      • 対応Appでファイルを表示、選択したAppとファイルを共有
      • フォルダやファイルを整理
      • “設定”>“iCloud”>“iCloud Drive”で“ホーム画面に表示”を選択して、iCloud Drive Appにすばやくアクセス
      • CarPlayの機能改善
        オーディオメッセージを相手の声で再生
        車載ノブコントロールのフルサポートにより、ノブ操作でリストをスクロール、マップ内を移動
      自動車メーカーが提供するCarPlay Appをサポート

システム基盤

  • バッテリー駆動時間の向上
    • バッテリー駆動時間を最大1時間延長
    • 未使用時に画面を下に向けて置くと自動的にディスプレイオフ
    • 低電力モードでデバイスのパフォーマンスを最適化することにより、バッテリー駆動時間を最大3時間延長
  • ソフトウェア・アップデートのダウンロードサイズを縮小、後でインストールするオプションを表示
  • iOS AppとユーザインターフェイスにMetalを使用することにより、スクロールを高速化、アニメーションを円滑化、全体のパフォーマンスを向上
  • 2ファクタ認証サポートと、Touch ID対応デバイスでのデフォルトの6桁パスコードサポートにより、セキュリティを強化

その他の機能改善

  • 新しいSan Franciscoシステムフォントを追加
  • FaceTime通話で相手の応答がない場合にメッセージを残せます
  • “電話”Appで、共有シートを使って留守番電話メッセージを共有
  • データ検出で、フライト情報や荷物の配送状況を確認
  • “ヘルスケア”Appで、リプロダクティブヘルス、UV暴露、水分補給、ほとんど体を動かさない状態の代謝量などに関するデータをサポート
  • HomeKitで、電動の窓やシェード、モーションセンサー、ホーム・セキュリティ・システムのアクセサリ類をサポート
  • Podcastのデザインが新しくなり、お気に入りの番組の最新エピソードを簡単検索、新しいエピソードの追加を通知
  • iPhoneが近くにない場合でも、iPad、iPod touch、MacでのWi-Fi通話をサポート(一部の通信事業者のみ)
  • Wi-Fiアシストにより、Wi-Fi接続の通信状況が悪いときに自動的にモバイルデータ通信を使用
  • “iOSに移行”Appを使って、Androidデバイスからデータを簡単に移行(詳しくは、http://www.apple.com/jp/move-to-iosを参照してください)

言語サポートの拡大

  • 新しいPingFang中国語システムフォントを追加
  • QuickTypeでの中国語の予測変換、学習、自動修正機能を向上
  • 10キー中国語キーボードでの句読点入力を改良
  • 右から左に読み書きする言語のユーザインターフェイスを改良
  • オーストリア、ベルギー(フランス語とオランダ語)、ノルウェーでのSiriサポートを追加
  • メキシコでのSpotlight検索サポートを追加
  • ランス語(ベルギー)、ドイツ語(オーストリア)、グジャラート語、ヒンディー語(表記変換)、ヒンディー語(ラテン文字)、パンジャブ語、スペイン語(メキシコ)、テルグ語のキーボードを追加
  • フランス語(ベルギー)、ドイツ語(オーストリア)、韓国語、ロシア語、スペイン語(メキシコ)、トルコ語の予測入力機能を追加
  • オランダ語(ベルギー)、英語(アイルランド、フィリピン、南アフリカ)、フランス語(ベルギー)、ドイツ語(オーストリア)、スペイン語(チリ、コロンビア)の音声入力サポートを追加
  • フィンランド語と韓国語のスペルチェック機能を追加
  • ヒンディー語、ノルウェー語、スウェーデン語の辞書を追加
  • フランス語-英語およびドイツ語-英語の二言語辞書を追加
  • QuickTypeで新しい日本語の自動修正機能を追加し、予測変換と学習機能を改良
  • アラビア語とヒンディー語での数字体系の切り替えオプションを追加

ビジネスと教育

  • iTunes Storeアカウントを設定せずにAppをiOSデバイスに直接割り当て
  • Microsoft Exchange ActiveSync v16使用時のカレンダーの信頼性を向上
  • 内蔵IPSecおよびIKEv2 VPNクライアントのPer App VPNのサポートを拡大
  • 管理対象App向けの新しいネットワーク制御機能により、海外データローミングのコストを抑制
  • 管理対象デバイスでのパスコード、デバイス名、壁紙の変更を禁止する制限およびAirDropを無効にする制限を追加
  • VPN、高度なコンテンツフィルタリング、キャプティブWi-Fiネットワーク用の他社製App機能拡張をサポート

アクセシビリティ

  • タッチ調整により、体が不自由な方のための追加タッチコントロールを提供
  • スイッチコントロールのレシピにより、機能をカスタマイズまたは独自作成
  • Siri音声をVoiceOverで使用できるようにサポート
  • AssistiveTouchのカスタマイズ機能を追加
  • キーのリピート、スローキー、複合キーのハードウェアキーボードのサポートを追加
  • MFi対応補聴器のオーディオルーティングの改良により、オーディオの再生先を選択可

まとめ

iOSもバージョンが9となったことでかなり成熟してきた感じがしますが、基本的な性能となるパフォーマンスの向上がどこまで実現できているのか、また細かい部分での操作感などがどこまでブラッシュアップされているのかこれから使ってみてからといったところでしょうか。

9月25日に発売開始となるiPhone6s /6s Plusでは感圧タッチとなる3D Touch機能も利用することができ、大きな進化を遂げることになります。

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