Androidシェア拡大で「iOSは90年代のMacにはならない」とティム・クックCEO発言

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「iOSは90年代のMacのようにはならない」

Appleのティム・クックCEOはThe Wall Street Journalのインタビューの中で、ヨーロッパでのAndroidのシェア拡大を受けてiOSの未来について言及をし「90年代のMacのようにはならない」と語っています。

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かつてのMac OSがMicrosoftのWindowsに完敗をした理由は重要なアプリケーションを失ったことが原因でユーザーはWindowsに流れていったと分析しています。

iOSのiPhoneアプリは100万以上、iPadアプリは50万アプリという膨大なアプリケーションを保有しています。一方のAndroidのタブレットのアプリに関しては1000程度しかなくAndroidタブレットのユーザー体験は非常に安っぽいものだと語っています。

他にも、Androidはあまりにも断片化しており簡単にWindowsと比較はできないと語り、「Androidはヨーロッパのよう」と比喩しています。これは文化が同じ諸州で成り立っているアメリカとは異なり文化の違った国で構成されたヨーロッパのようだとしており、例えばAmazonから発売された「Kindle」の中身がAndroidであることを知っている人は少なくサムスンの端末にはAndroid上に更に多くのソフトウェアを搭載していることを指摘しています。

本当の競合はWindows Phone

とはいえ、世界的に見るとAndroidのシェアは広がっていることは事実で、特にヨーロッパに関しては遅れを取っている状況です。ヨーロッパはWindows Phoneのシェアも拡大しておりさらに苦戦を強いられそうです。

今後、特に意識しないといけないのはAndroidではなくティム・クックCEOのいう断片化の少なくWindowsと連携が出来るかつてのMac OSのライバルであるWindows Phoneなのではないでしょうか。実際にシェアが拡大されておりまだまだ企業ではWindows PCが利用されているので連携ができるとなれば非常に有利となることは間違いないでしょう。

追記:2016年現在、iOSとAndroidの2強のモバイルOS時代が続いている状況です。Winodws mobile 10がこの土俵に参戦していますが、思った以上に伸びていないといった感じで、iOSとAndroidのシェアの奪い合いがしばらくの間は続くことになりそうです。

なお、iOSはAppleのデバイスでしか利用できないOSでシェアはiPhoneとiPadの販売数に直結するため、iOSのシェアを維持するにはiPhoneとiPadが魅力的なデバイスであり続けなければいけないということでもあります。

Business Insider
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