MIMO搭載のiPad mini with RetinaとiPhone 5sの無線LAN実行速度を比較
MIMO搭載のiPad mini with RetinaとiPhone 5sの無線LAN実行速度を比較
アップルの「iPad Air」と「iPad mini Retinaディスプレイモデル」は「MIMO(マイモ)」と呼ばれる複数のアンテナを組み合わせてデータ送受信の帯域を広げる無線通信技術が採用されており無線LANの高速化がされています。つまり今までWi-Fiのアンテナが一つだったのが二つになりデュアルバンド送受信をすることで通信速度を高速化しているということになります。
2本のアンテナを内蔵する「MIMO(マイモ)」の採用で「iPad Air」と「iPad mini Retinaディスプレイモデル」の無線LANの理論値の通信速度は旧モデルの150Mbpsから300Mbpsと倍増しているそうです。「MIMO」は最新のiPhone 5sには搭載されなかったのですが、比較的筐体が大きくアンテナを複数設置することが可能なiPadシリーズから採用がされたのかもしれません。
そこで、今回は「iPhone 5s」と「iPad mini Retinaディスプレイモデル」でのWi-Fi速度の違いを調べて見ました。環境はNTTフレッツ光マンションタイプ 100Mbpsで無線LANのルーターはアップルの旧型AirMac Extremeを使用しています。実験に使用したアプリは通信速度を計測できる「RBB SPEED」です。
iPhone 5sのWi-Fi回線速度
1回目:受信 55.83Mbps/送信:72.22Mbps
2回目:受信 80.34Mbps/送信:69.91Mbps
iPad mini RetinaディスプレイモデルのWi-Fi回線速度
1回目:受信 76.01Mbps/送信:78.35Mbps
2回目:受信 90.28Mbps/送信:77.41Mbps
結果としては確かに「MIMO」を搭載しているiPad mini Retinaディスプレイモデルの方が高い数値をたたき出すことが多いのですが光回線がかなり優秀でiPhone 5sでも最高で受信80Mbpsを記録していることから、倍増しているのかどうかまではわかりませんでした。ただ、多少なりとも「MIMO」の効果はあるようです。