macOS Sierra betaをParallels Desktopにインストールする方法
macOS SierraをParallels Desktop上にインストールする方法
2016年秋にもリリースが予定されてる「macOS Sierra 10.12」ですが、AppleはApple Beta Software Program登録者に対してパブリックベータ版の配布を開始しており、僕もサブ機となる12インチのMacBookにインストールをしてみたのですが、使用していたアプリが動かなくなってしまったり、パフォーマンスにも問題があったりと常用することができなかったのでOS X El Capitanにダウングレードしました。
とはいえ、せっかくApple Beta Software Programに登録をしているので次期OSの機能をひと先早く体験してみたいという思いがあり、仮想化ソフトの「Parallels Desktop 11 for Mac(パラレルデスクトップ)」を使って仮想上に「macOS Sierra 10.12」のインストールを試みてみました。
まずはOS X El Capitanをインストールする
パラレルデスクトップにベータ版の「macOS Sierra」をインストールする方法としてパラレルデスクトップに現行バージョンのOS X El Capitanをインストールして、そこにmacOS Sierraのデータをダウンロード、さらに別の起動ディスクを準備してそこにmacOS Sierraをインストールする形となります。
少々ややこしい手順を踏まないといけないのですが、パラレルデスクトップにまずは「OS X El Capitan」をインストールするところから始めます。パラレルデスクトップを起動してコントロールパネルから「仮想マシンの作成」を選択します。
「新規仮想マシン」の画面から「復元パーティションを使用してOS X 10.11.5をインストール」を選択します。
Appleのロゴマークが表示されパラレルデスクトップ上でOSが再起動します。
OS X ユーティリティが表示されるので「OS Xを再インストール」を選択して元々Macのストレージに格納されている復元パーティションから最新の現行OSのデータを使ってインストールが開始されます。
しばらく待つとOS X El Capitanのインストール画面が表示されるので、指示に従ってインストールを続けます。
しばらく待つとOS X El Capitan上のパラレルデスクトップ上にOS X El Capitanがインストールされます。Macの中にMacがあるって不思議な感じですが、仮想化ソフトではWindowsだけではなく、このような使い方も可能となります。
なお、インストール直後が解像度がかなり低い状態になってしまい非常に見難い感じになってしまうのですが、Parallelツールをインストールしてから再起動して、ウィンドウの大きさを動かすことで適正な解像度に自動調整することが可能となります。
macOS Sierraをダウンロードする
Apple Beta Software Programに登録、サインインをして「引き替えコード」を取得します。
ここをクリックすることでMac App Storeの「購入」の項目でパブリックベータ版の「macOS Sierra」をダウンロードすることが可能となります。
ダウンロードが完了すると「macOS Sierra」のインストール画面が表示されますが、ここでシャットダウンをします。
ここからパラレルデスクトップのコントロールパネルでの作業が必要となります。
起動ディスクを追加する
先ほどインストールしたOS X El Capitanのコントロールパネルの設定ツールを起動して「ハードウェア」から「+」をクリックして「ハードディスク」を新たに追加します。こうすることで、macOS Sierraをインストールするときに違う起動ディスクを選ぶことができるようになります。
ロケーションに先ほどインストールしたOS X El Capitan(OS X 10.11.5-0/hdd)を選択してOKをクリックします。
再び先ほどインストールしたOS X El Capitanを起動します。
macOS Sierraをインストール
すると、自動的にmacOS Sierraのインストール画面が表示されるのでここからインストールを進めます。もし表示されない場合はアプリケーションの中にアイコンが表示されてるのでダブルクリックすることで起動します。
起動ディスクを選ぶ画面が表示されるので、先ほど新規で作成した起動ディスクを選択します。名称が同じになっているのでわかり難いですがストレージ容量が減っていない方が新規で作成した起動ディスクです。
インストールが開始されます。
インストールが完了したらOS X El Capitanを終了させます。
パラレルデスクトップのコントロールパネルの右上にある「+」をクリックして再び新規仮想マシンをインストールします。「DVD/イメージファイルからインストール」を選択して続行します。
「ソースなしで続行する」を選択して続行。
オペレーションシステムを「OS X」を選択して続行します。
適当な名前を入力して「インストール前に構成をカスタマイズする」を選択し続行。
「ハードウェア」の「ハードディスク1」を選択して「OS X 10.11.5-0.hdd」を選択します。ついでにRAMの容量なども4GBくらいに増やしておいたほうがいいかもしれません。
仮想マシン構成の設定を完了させて続行するとmacOS Sierraのインストールが開始されます。
しばらく待って設定などを入力することで…
macOS Sierraのイントールが完了します。このままの状態では解像度が1,024 x 768ピクセルから可動させることができないのでParallel Toolsをインストールします。
これで解像度をウィンドウの大きさを変更するだけで最適になるように自動調整してくれるようになります。
まとめ
OS X El Capitan上にパラレルデスクトップを使用してmacOS Sierraをインストールしているのでパフォーマンスは少し遅いですが、新機能などを試してみたり、使用しているアプリが対応していくのかを随時確認することができ、正式リリースした時に本当にアップグレードしても問題ないのかを確認することもできるのではないでしょうか。
なお、OS X 10.10.5を削除してしまうとせっかくインストールしたmacOS Sierraの起動ができなくなってしまうので注意してください。必要ないと思って削除したら、起動できなくなってしまいました…。