新型12インチMacBook(early 2016)の性能をSkylakeプロセッサのベンチマークから予想
新型12インチMacBook(early 2016)の性能は?
2016年5月末までに発売される?
2016年6月に開催されるであろう「WWDC 2016」にて新型MacBookシリーズがお披露目されることになるでしょうが、12インチのMacBookに関しては5月末までには発売される可能性が高いようです。
これは「OS X Server」や「システムイメージユーティリティ」にて未発表の「MacBook(early 2016)」の項目が存在していることが明らかになったことにより、「early」は1月から5月末までのことを指していることから2016年5月末までにはリリースされるのではないかというもの。
12インチのMacBookは2015年4月に完全なる新型機としてリリースされたばかり。なので次回のアップデートはCPUを最新の「Skylake」プロセッサにアップグレードするだけのモデルチェンジになる可能性が高く、WWDC 2016を前に投入されるのかもしれません。
採用されるプロセッサ
なお、 12インチのMacBookは「Skylake-Y」のプロセッサのCore m3-6Y30、Core m5-6Y54、Core m7-6Y75の3つのプロセッサが採用されることも明らかになっており、現在のラインナップに置き換えると以下のようになります。
モデル | Early 2016 | Early 2015 |
---|---|---|
エントリー | Core m3-6Y30 900Mhz |
Core M-5Y31 1.1GHz |
ハイエンド | Core m5-6Y54 1.1GHz |
Core M-5Y51 1.2GHz |
CTO | Core m7-6Y75 1.2GHz |
Core M-5Y71 1.3GHz |
「Skylake-Y」の性能について
すでに他社のモバイルPCなどで「Skylake-Y」プロセッサは採用されていることからベンチマークスコアは明らかになっています。
Geekbench 3で公開されているスコアデータを元に比較していました。
型式 | Core m3-6Y30 | Core M-5Y31 |
---|---|---|
マルチコア | 2,900~4,700 | 3,000~4,100 |
シングルコア | 2,000~2,400 | 1,700~2,200 |
型式 | Core m5-6Y54 | Core M-5Y51 |
---|---|---|
マルチコア | 3,000~5,400 | 4,000~5,200 |
シングルコア | 1,800~2,800 | 1,800~2,400 |
型式 | Core m7-6Y75 | Core M-5Y71 |
---|---|---|
マルチコア | 3,500~6,400 | 2,800~5,000 |
シングルコア | 2,000~3,000 | 1,600~2,600 |
CPUのペンチマークスコアでは1.1〜1.2倍程度しか性能が向上していないことになりますが、前世代では(2560×1600@60Hz)までの表示出力しかできなかったところ「Skylake-Y」プロセッサはグラフィック(Intel HD Graphics 5300 → Intel HD Graphics 515)性能が大幅に向上し(3840×2160@60Hz)の4K表示も可能となります。
また、DirectXは11.2から12に、OpenGLは4.3から4.4にグレードアップしています。メモリーの帯域も25.6 GB/s から29.8 GB/sにスピードアップが図られています。
プロセスルールは同じ14nmですが、効率化が図れているのかCPUのパッケージサイズが(30mm x 16.5mm)から(20mm x 16.5mm)とさらに小型化され消費電力も低下しているようです。
12インチのMacBookの動作速度はお世辞にも速いとは言えないので、「Skylake-Y」世代にアップグレードすることで少しは快適になることが期待できそうです。
A9Xプロセッサの方が…
ちなみに、iPad Proに採用されている「A9X」プロセッサのベンチマークスコアは…
型式 | A9X | A9 |
---|---|---|
マルチコア | 5,000~5,500 | 4,300~4,400 |
シングルコア | 3,000~3,200 | 2,400~2,500 |
追記:4月19日にSkylakeプロセッサを搭載した新型モデルの発売が開始されました!
実際に購入してレビュー記事も書きましたので参考にしていただけたらと思います。