次世代iPhoneに搭載されるA9チップはサムスンが14nmプロセスで生産供給か
A9プロセッサはサムスンが独占供給か
Appleの次期iPhoneに搭載される「A9プロセッサ」は再びサムスンが主体となって製造されることになる可能性が高いのかもしれません!サムスンはアップルと既に「A9プロセッサ」の製造契約を結んでいるとZD Netが伝えられており、14nmプロセスルールで生産されるとのことです。
iPhone 6/6 Plusに搭載されている20nmプロセスの「A8プロセッサ」は7割が台湾のTSMC、3割がサムスンが生産供給しており、過去のAプロセッサは全てサムスンのテキサス州オースティン工場で生産して供給していました。
A8チップである程度のサムスン離れを果たしたかと思っていましたが、A9チップで再びサムスンの力を大きく借りることになりそうです。
サムスンは14nmプロセスの準備が進んでいる
サムスンがA9チップで再び生産主要メーカーに返り咲く理由としてはA9チップは14nmプロセスルールで生産されることになっており、サムスンは他にもQualcomm、AMDの14nmプロセスのプロセッサを生産する予定で生産ラインが準備出来ています。
一方で、TSMCは14nmの生産ラインは確保できていないことが原因となっているようで、2015年からは16nmプロセスのプロセッサの生産を始めるとのこと。
このことからTSMCとしては16nmプロセスを利用したAプロセッサに期待を寄せているようですが、おそらく既に14nmプロセスでの開発が始まっているでしょうからA9チップではサムスンが独占供給する可能性が非常に高そうです。
14nmプロセスで更なる性能向上へ
14nmプロセスを採用するA9プロセッサはFinFETと呼ばれる3次元トランジスタが新しく採用され現行の20nmプロセスのA8プロセッサと比較して20%の処理能力向上、35%の消費電力の低減、15%の小型化が期待できるそうで、さらなる高性能化が進むことになりそうです。
iPhone 6sとiPhone SEのベンチマークスコア
追記:iPhone 6sとiPhone SEに搭載されているA9プロセッサの性能を各種ベンッチマークアプリを利用して比較してみました。
ついでにiPhone 5sのA7プロセッサ、iPhone 6のA8プロセッサの性能も比較しているので、どれくらいの性能差があるのか比較しやすいものになっているかと思います。
また、2016年9月にもリリースされるiPhone 7のA10プロセッサは10nmのプロセスルールで製造され、さらに省電力化が進むものとみられています。