iPad Air 2は薄型化のためにディスプレイのLEDを減らして暗くなった?
iPad Air 2のディスプレイの評価
iPad Air 2に搭載されたRetinaディスプレイは解像度は前モデルから据え置きの2048×1536ピクセルとなりましたが、液晶ディスプレイ、タッチパネル、保護ガラスの3つの部品を一つに統合したフルラミネーションディスプレイへと進化を遂げました。
ディスプレイの評価を行っているDisplayMateのRaymond Soneira氏がiPad Air 2のディスプレイについて「iPad Air 2のディスプレイはとても良いがサムスンのGalaxy Tab Sはそれを上回っている」と言及をしています。
iPad Air 2のディスプレイはフルラミネーションディスプレイと反射防止コーティングの効果により62%の反射を低減していますが、Soneira氏は明るさについてはiPad Airのディスプレイを下回るとのことです。
薄型化を実現するためにLEDバックライトをいくつか妥協をしたのではないかと推測しています。
バッテリー容量も前モデルと比較しても8827mAhから7340mAhに少なくなっていることから総合的に判断してLEDの数を減らした可能性はあるのかもしれません。
また、Galaxy Tab Sはタブレット端末の中で最も性格なカラー表現をしているとのことです。
ディスプレイの性能を比較したものがDisplayMateが多数公開していますが、Color Gamutsチャートの比較はiPad Airは108%、iPad Air 2は107%とほぼ同じ色域をサポートしておりiPad mini 3が62%と大幅に狭くなっていることが分かります。
これはiPad mini 2の時から指摘されていましたが、iPad mini 3でも改善はされていないようです。
iPad Air 2とiPad mini 2の比較
実際にどれくらい色が違うのかiPad Air 2とiPad mini 2で比較してみました。
・iPad mini 2
・iPad Air 2
少しだけiPad mini 2の方が色が薄くiPad Air 2は色に深みがある表現となっています。ただ、比較しないと分からないレベルなので写真関係の仕事で使うという事以外ならiPad mini 2でも十分といえそうです。
なお、Soneira氏が評価しているGalaxy Tab SのColor Gamutsは、Galaxy Tab S 8.4で138%と圧倒的な色域を叩きだしています。
追記:2016年4月に発売が開始されたiPad Pro 9.7のディスプレイはiPad史上最も綺麗なディスプレイを搭載しており、光の反射も極限まで減らされています。