9.7インチiPad Proベンチマークスコアが公開!マルチコアはiPad Air2と大差なし?
9.7インチ「iPad Pro」のベンチマークスコア
9.7インチ「iPad Pro」は12.9インチと同じ「A9Xプロセッサ」が搭載されていますが、その性能を示したGeekbench3のベンチーマークスコアがArsTechnicaによって公開されました。
Appleは公式でiPad Air 2と比較して約1.8倍のパフォーマンス性能を誇っていると発表していますが、今回のベンチマークスコアの結果でそれが証明されたことになります。
シングルコア
まずはA9XプロセッサのCPU性能です。
12.9インチのiPad ProのRAMは4GBの容量を持っているのに対して9.7インチのiPad Proは2GBのRAMであることから「Memory」に関しては12.9インチよりも低いスコアを記録しています。その他のスコアについてはほぼ同じと見ることができます。ちなみに、クロック数は12.9インチが2.25GHz、9.7インチが2.15GHzであることが明らかになっています
また、iPad Air 2と比較すると公式の1.8倍には一歩及ばず約1.7倍ほどの性能を持っているようです。
マルチコア
続いて、マルチコアのスコアです。
マルチコアに関しても12.9インチのiPad Proとほぼ同じ性能を持っているといえるでしょう。
iPad Air 2と比較すると1.2倍程度しか性能が向上していないようですね。これはA9Xは2コアですが、iPad Air 2のA8Xは3コアのCPUコアを搭載していることが影響しているのでしょう。
つまり、Appleが公式で発表している1.8倍という数字はシングルコアで比較した場合…ということになります。と考えると実際の体感速度ではさほど変化はないのかもしれませんね。
GPU(オンスクリーン)
画面を表示させた状態においてのGPUの性能です。
9.7インチのiPad Proは12.9インチよりも解像度が低く負荷は少ないはずですが、クロック数が若干抑えられている影響なのかほぼ同じスコアとなっています。
iPad Air 2と比較すると少しだけ性能が向上しているといった感じですね。
GPU(オフスクリーン)
続いて、画面を表示させない状態においてのGPUの性能です。
オフスクリーンに置いてはRAMの容量の関係なのか12.9インチのiPad Proの性能が伸びています。9.7インチiPad ProもiPad Air 2と比較すると大きく性能を伸ばしていることが確認できますね。
iPad Air 2とさほど変わらないかも?
iPad Air 2と比較して、シングルコアの性能は大きく伸ばしている9.7インチのiPad Proですがマルチコアの性能はiPad Air 2より少しだけ性能が向上しているだけにとどまっています。
これは3コアから2コアにCPUコアが減ってしまたことが大きく影響しているからでしょう。
- A8X:3コアCPU
- A9X:2コアCPU
とはいえ、コア数が1つ減ってもマルチコア性能を1.2倍程度向上しているので、A9世代のプロセッサはA8世代よりも驚くほど性能が上がっているとも言えるでしょう。
通常のアプリはマルチコアで動作しているものが多いと思うので(たぶん)、体感速度はiPad Air 2とさほど大差はないかもしれません。