iOSが少ないRAMで快適に動作する理由はメモリ効率がAndroidの2倍!

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iPhoneのRAMは1GBでも高性能

Androidスマートフォンの多くのRAMの搭載量は2GB〜3GBを積んでいることが多くなってきていますが、AppleのiPhoneに関してはは最新モデルのiPhone 6/6 Plusについても1GBのRAMに留まっており、iPad Air 2にてようやく2GBのRAMを搭載するという、数字だけでみるとAndroidに遅れを取っているようにも見えます。

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しかし、iPhoneは2GBを搭載したAndroidよりも高速に実行する場合が多く、実際のベンチマークテストにおいてもサムスン Galaxy S5やLG G3などと比較しても高い数字を叩きだしている場合が多くなっています。

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同ベンチマークはメインRAMのテストではなくCPU・GPUのベンチマークなので直接的な影響はないかもしれませんが、全体的なパフォーマンスとしては影響を及ぼしているはずで、いずれにしてもAppleはiPhone 6/6 Plusに2GBのRAMは必要ないと判断し1GBのRAMを採用したのは事実です。

そして、実際の操作感として1GBのRAMであってもキビキビと動作をしているところが凄い所(マルチタスクを多用すると2GBあったらなーと思う場面はありますが…)

iOSがRAMが少なくてもOKな理由

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iOSはなぜ少ないRAMであっても動作が快適なのか?

その理由をQuoraのGlyn Williams over氏がCultofMacで説明をしています。

AndroidのアプリはJavaを使用しているため「ガベージコレクション」と呼ばれる処理をする必要になり、沢山のRAM容量が必要になると伝えています。ガベージコレクションとはメモリの管理機能のことで実行中のプログラムが使わなくなったメモリ領域や隙間などを集約して利用可能なメモリ領域を確保する技術のこと。

Androidのアプリにはこの作業が必須となるため必然的にRAMの容量が大量に必要になるそうで、iOSの倍のRAMを搭載しないとまともに動作しないんだとか。さらに、RAMを多く積めば積むほど消費電力も高くなりバッテリー容量も大きくないといけないという障害もでてくるんだとか。

一方のiOSのObjective-Cに関しては基本的には「ガベージコレクション」を使わない仕組みになっていることから少ないRAM容量でも十分なパフォーマンスを発揮することが可能になっているのです。(Objective-C 2.0はガベージコレクションは利用可能ですがiOSは対応していない)

iOSデバイスの今後は2GBが主流に?

iOSがRAMが少なくてもちゃんと動作する理由がなんとなく分かったように感じます。

ただ、使っている側としては快適に利用できれば1GBであれ2GBであれ関係のない話です。今のところ、iPhone 6とiOS 8の組み合わせで1GBのRAMでも問題はないように感じますが、今後iOS 9とバージョンが上がった時に1GBのRAMで耐えられるのかが少し不安を感じる部分ですね。

実際に、同時期に発売されたiPad Air 2は2GBのRAMを搭載しています。

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これは将来的に1GBじゃ耐えがたくなるという判断があったからでしょう。もしかしたら、2画面表示のマルチタスクを実現すべくための先行投資である可能性もありますが…(そうであってほしい)

とはいえ、iPad Air 2に2GBのRAMを搭載したことで、2015年9月に発売されるであろうiPhone 6s/6s Plusは2GBのRAMが搭載される可能性は大きいと言えるのではないでしょうか。

CultofMac

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