A7チップはデスクトップ並の性能!最大限活用しているアプリがない?
A7チップはデスクトップ並の性能!
AppleのiPhone 5sには世界初のモバイル64bitプロセッサA7チップが搭載されていますが、AnandtechはA7チップはデスクトップクラスのプロセッサと同等の性能を誇っていると伝えています。
しかしながら、A7チップの性能を最大限に発揮できるアプリはほとんど存在しないそうです。最大限の機能を発揮できない理由として、iPhoneのRAM容量の少なさとバッテリー駆動時間が問題となるとのことです。
確かにA7チップをフル活用したアプリが出てきてもすぐにバッテリー無くなったら使い物になりませんからね…
追記(のちにアプリ開発では必ず64bitに対応させないといけない仕様に変更されているので、現在は64bitのA7チップ以降の性能に適合させたアプリがほとんどとなっているはずです。また、2015年9月にリリースされたiPhone6s/6s Plusで2GBのRAMを搭載したためメモリの問題もほぼクリアされています。)
A6チップとの比較
下記の表はA6チップとA7チップの性能比較で、詳しい内容はよくわかりませんが性能がかなり向上していることがわかります。
以前にiPhone 5sのiMovie書き出し速度が iPhone 5の2倍になっていることをお伝えしましたが、この時のGeekBenchの結果がMac Mini(2010)に搭載されているIntel Core 2 Duo P8800と同等のスコアを出しています。
ということは現行のA7チップでも十分にデスクトップOSとなるOS Xを動作さえる性能を持っており、次期モバイルプロセッサA8チップでは快適にOS Xを動作させることが可能となる可能性は高いといえそうです。
さすがにMacBook ProシリーズでのAチップの搭載はないでしょうが、モバイル機となるMacBook AirではAチップを搭載する可能性はあるのかもしれません。
ただし、OS Xを駆動させるにはインテルチップのx86(x64)アーキテクチャとAチップのARMアーキテクチャに対応する必要があるので互換性の壁をクリアする必要があります。
A6〜A10の性能比較
追記(201701):2016年9月にリリースされたiPhone7/7 Plusに搭載されたA10 Fusionプロセッサは12インチのMacBookに搭載されているCore Mプロセッサを超える性能を持っており、性能的にはiOSデバイスの方が高いものも出てきています。ただ、macOSを動かすのはまだまだ先のことになりそうです。
以下の記事でA6プロセッサからA10プロセッサまでのベンチマークスコアを比較していますので、ぜひご覧下さい。