iPhone 6のカメラは800万画素?4Kディスプレイに対応するために高解像度化?
iPhone 6のカメラは800万画素?
アップルの次期iPhoneである「iPhone 6」のカメラの解像度は800万画素と引き続き現行の解像度と変わらないイメージセンサーを搭載するかもしれないと野村證券からのアナリストが伝えています。
個人的には「iPhone 6」のカメラ解像度が800万画素に留まる可能性は低いと考えています。
過去のiPhoneのカメラスペック
iPhoneのカメラの画素数はiPhone 4では500万画素でしたが、iPhone 4Sで800万画素の裏面照射型センサーにアップデートされました。
しかし、iPhone 5とiPhone 5sでは1200万画素の高画素のイメージセンサーの搭載をしないで、800万画素のイメージセンサーを引き続き採用する代わりにレンズの性能を向上しています。
- iPhone 4S:F2.4 35mm相当の画角
- iPhone 5 :F2.4 33mm相当の画角
- iPhone 5s:F2.2 30mm相当の画角 イメージセンサー15%拡大
Fはレンズの明るさで数字が低いほど明るいレンズとなり暗いところでの撮影や手ぶれに強くなるという特徴があります。画角の数字も低くなっており、同じ場所からの撮影でもより広い風景を撮影できるようになり使い勝手が向上しています。
また、iPhone 5sではイメージセンサー素子の大きさが15%ほど大きくなりひとつひとつの画素が大きくなり光をより多く受け取れることができるセンサーに進化しています。
つまり、Appleは解像度を上げることにこだわらずにカメラレンズやイメージセンサーの大型化でカメラ機能の向上化を図っています。これは解像度を上げることによる保存データの肥大化を防ぐことにも繋がっており、アップルのフォトストリームのサーバーを圧迫させないために対策でもあるのかもしれません。
写真の解像度が上がるとデータ量も増えてしまい、扱いにくくなるのは確実です。写真に現像した場合は800万画素のデータでも十分に通用する解像度となっているので下手に解像度は上げないことには大いに賛成です。
800万画素では4Kディスプレイに対応出来ない
しかし、800万画素の解像度に留まることによる問題がひとつだけあります。
800万画素をピクセルに置き換えると、3456×2304ピクセルになります。
これから普及が予想される4Kディスプレイの解像度が、3840×2160(4K UHDTV)となっており800万画素では4Kディスプレイの横解像度に若干劣ってしまうことになり、これは問題ではないでしょうか。
iPhone 6が発売する2014年秋には少なくとも現在よりも4Kディスプレイは普及していることでしょう。
このことから4Kディスプレイの解像度以上のカメラスペックは今後必要になるでしょうし、iPhone 6のカメラスペックが800万画素に留まる可能性は低く1200万画素と高解像度センサーが採用される可能性が高いのではないでしょうか。
追記:1200万画素のイメージセンサーは2015年9月に発売が開始された「iPhone 6s/6s Plus」と2016年3月に発売が開始された「iPhone SE」と「iPad Pro 9.7」で搭載され4K動画の撮影にも対応を果たしました。
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