15年度のドコモとSBの設備投資額は減少、KDDIは維持へ!

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ドコモ、SBの2015年度の設備投資は減少へ

NTTドコモ、ソフトバンクの大手携帯電話キャリアの設備投資の金額が減少していることが日本経済新聞が伝えています。

Docomo au softbank

大手3社の設備投資の金額はピークだった2013年度の1兆6550億円から2015年は2割ほど少なくなることが見込まれていて、日本経済の景気に影響を与える可能性があるようです。

ソフトバンクが大幅に減少

具体的にはソフトバンクが14年度の投資見込み額の18%少ない4250億円を計画し、16年度にはさらに3,750億円まで下げることを計画しているそうです。これはピーク時だった13年度の40%も設備投資額が減る計算になります。

設備投資が減少している背景としては、第3.9世代となるLTEの人口カバー率が90%以上を超えていることがあります。

ソフトバンクの孫正義社長は「国内の携帯電話事業は現金を稼ぐ収穫期の段階にきた」とこれから数年は投資してきたお金を収穫する時期としています。

早くからAppleのiPhoneを導入したことで他社よりも早い段階でデータ通信量が増えていったソフトバンクですから、一時期の投資額の増え方は高かったのでしょうね。

NTTドコモは少し減少

NTTドコモに関してもソフトバンク同様に設備投資を14年度の6900億円から15年度はを6500億円以下に抑え、投資額を抑えるとしています。

KDDIは投資額を維持!

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そんな中でKDDIは過去最高の投資額だった14年度の5800億円と同じ水準の投資を15年度、16年度も行うとしており設備投資の勢いを止める予定はないそうです。

KDDIは3G通信がCDMA2000方式を取っていたことからLTEとの同時通信ができないという不利な状況となっておりiPhoneにおいても電話をしながらネット検索するということができませんでした。

現在では、auは3G回線での通話は使わずにLTE回線のみを利用したVoLTEを主軸に舵をきっており、すでに3G通信ができないLTEオンリーのスマートフォンが登場するなどしています。

当然ながら現状としてはCDMA2000のサービスエリアには敵わないLTEエリアを設備投資をして増強する必要があり、投資額を減らすことができないという理由もあるのでしょう。(サービスエリアを見た感じほとんど3Gと変わらないエリアを実現できているみたいですね)

現時点で発売されているVoLTE専用のスマホは「URBANO V01」と「isai VL LGV31」の2機種となっています。

各社方向性の違い

ソフトバンクは3G回線でも高音質な音声通話が可能となる技術「HD Voice(3G)」をVoLTEサービスの開始と同時に積極的に採用するなど、W-CDMAの資産をフル活用しており、各社とも今後の方向性に若干ながら違いを見せています。

このように見るとKDDIの回線は将来的に見ると古い技術となる3G回線が撤廃されるのがNTTドコモやソフトバンクより早く、LTE専用回線の品質が一番高くなる可能性があるのかもしれません。

AppleのiPhone 6とiPhone 6 PlusはVoLTEに対応したモデルとなっていますが、まだAppleのゴーサインが出ていないせいかVoLTEを利用することができません。

もちろん、iPhone 6とiPhone 6 PlusのVoLTEが解禁されたと同時に急激にLTEのトラフィックが激増することになるので設備の増強も急務となることは間違いなさそうです。

日本経済新聞

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