Macのセキュリティソフト10製品のウィルス検出率や性能比較データが公開
Macのセキュリティソフトの評価結果
Mac OS Xはウィルスに強いと言われてきていましたが、シェアの拡大と共に狙われることも増えてきたようでウィルスソフトをインストールする必要性は日々増してきています。そんな中で、ドイツのセキュリティ研究機関のAV-TESTがOS X 向けのセキュリティソフト10製品を評価し結果を公開しています。
OS Xを利用している方はウィルスソフトを入れなくても良いと思っている方も少なからずいると思いますが、今回の結果を参考に導入を検討してみてはいかがでしょうか。
評価に使用されたセキュリティソフトは以下の10種類です。今ではMac版も数多くのメーカーからセキュリティソフトがリリースされており、中には無料で利用できるものも存在します。
・Avast Mac Security(無料)
・Avira Free Antivirus (無料)
・Bitdefender Antivirus for Mac
・ClamXav(無料)
・Intego VirusBarrier
・Kaspersky Internet Security
・Intel Security/旧McAfee Internet Security
・Sophos Anti-Viru(無料)
・Symantec Norton Internet Security
・Webroot SecureAnywhere
評価された項目は「マルウェア検出率」と「パフォーマンス速度」です。
マルウェア検出率
各セキュリティソフトでのマルウェア検出率は以下の通りで、100%の検出が可能だったのがAvast、Avira、Bitdefender、Kaspersky、Symantec Nortonの5種類となっており、ClamXavに関しては39.6%と非常に検出率が低いという結果となっています。
Avast、Aviraは無料ソフトでありながら100%の検出率があるということでかなり実用的なセキュリティソフトと言えるのではないでしょうか。
パフォーマンス速度
セキュリティソフトをインストールするということは裏で動作をしているので少なからずパフォーマンスに影響を与えることになります。そこで、26.6GBのファイルを外部ストレージからMacにコピーした時の時間を計測しパフォーマンスにどのような影響を与えているかを調査しています。
結果は以下の通りです。
セキュリティソフトを動作させずにコピーしたOS X 10.10.2で66.1秒という結果が最速となっていますが、Symantec Nortonが66.2秒、Bitdefenderは66.8秒、Intelが68.2秒とほとんどパフォーマンスに影響を及ぼしていないということが明らかになってます。
有料なら「Symantec」、無料なら「Avest」か
有料のセキュリティソフトで「Symantec」と「Bitdefender」、無料のセキュリティソフトで「Avest」がウィルスの検出率が高くMacのパフォーマンスにさほど影響を与えることがないという結果となっています。
・Symantec Norton:100%検出率、0.1秒の遅延
・Bitdefender:100%検出率、0.7秒の遅延
・Avest:100%検出率、6.6秒の遅延
僕は無料アプリのAvast Mac SecurityをMacBook Pro Retina (Late 2013)に利用していますが、パフォーマンスの低下はほとんど感じる事はありません。
この辺りは、Macの性能によって差が出てくる部分だと思います。
例えば12インチのMacBookなどCPUプロセッサが遅いモデルになってくると無料のセキュリティソフトだとパフォーマンスの遅さが目立ってくるのかもしれないので、有料の「Symantec Norton」を選んだ方が快適にMacを使用することができるのかもしれません。