iPhone7のA10プロセッサ、CPU性能はA9Xとほぼ同じに?

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iPhone7のA10プロセッサの性能

iPhone 6sに採用されたA9プロセッサはA8プロセッサから最大70%のCPU性能が上がり、大きく性能が向上しましたが、2016年9月にリリースされることが期待されるiPhone7に採用されるとみられるA10プロセッサの性能は微々たる性能向上に留まる可能性があるようです。

Apple A10プロセッサ

TechTasticがCPU性能を測定するアプリGeekbench 3にてiPhone7に採用されるであろうとみられるA10プロセッサのシングルスコアの結果を公開しており、A10プロセッサはiPad Proに採用されているA9Xとほぼ同じ性能であることが明らかになっています。

Aプロセッサの性能比較

Appleの独自CPUとなるAプロセッサは世代を重ねるごとにより性能が向上しています。このグラフは各プロセッサのGeekbench 3で測定したCPU性能を比較したものとなっており、A10プロセッサの性能が「3010」とA9Xプロセッサとほぼ同じスコアになっていることがわかります。

Aプロセッサの世代間の性能の違い

iPhone 4sに採用されたA5からiPhone 5のA6の性能は3倍近い性能が、さらにA6からiPhone 5sのA7で2倍近く性能を向上させています。その後、iPhone 6に採用されたA8は微々たる性能アップに留まりましたが、iPhone 6sのA9はA8から2.4倍もの性能アップを実現しています。

  • A4:211
  • A5:220
  • A5X:267
  • A6:708
  • A6X:768
  • A7:1467
  • A8:1610
  • A8X:1808
  • A9:2519
  • A9X:3010
  • A10:3000

世代によって性能があまり上がっていないプロセッサもあり、A4からA5は本当に少しだけ、A8はA7から15%程度しか性能が向上していません。

A8は20nmのプロセスルールで製造されるなど小型省電力化を果たすなどブラッシュアップを重きに置いたプロセッサと言えます。そして、iPhone 6sに採用されたA9では14/16nmのプロセスルールが採用されCPU性能においても大きく性能が向上しています。

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A10プロセッサはA9Xとほぼ同じ性能に?

A10プロセッサはデュアルコアの10nmプロセスルールであるとMyDriversが伝えていましたが、製造プロセスの微細化により更なる省電力化は期待できそうですが、性能の向上は微々たるものになる可能性は高いのかもしれません。

もし、A9Xと同じくらいの性能になるとすればA9から20%程度の性能向上ということになり、A7からA8の進化と同程度になるかもしれませんね。

A●XシリーズはRAMが外付け実装であることを考えるとCPU内にRAMを内蔵しつつA9Xと同等の性能を維持できるのであれば大きな進化といえるのでないでしょうか。

追記:A10はA9Xより高性能に!

追記:iPhone7が正式に発表され、A10 Fustonプロセッサが採用されることが明らかになりました。A8プロセッサと比較して2倍のCPU性能を誇ったクアッドコアCPUとなっており、性能はiPad ProのA9Xよりも向上していることが明らかになりました。

iPhone7とiPhone7 Plusのレビュー記事を書いたのでぜひご覧下さい!

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