iPhone Xの顔認証Face IDを他社が開発するには2年半の時間が必要
iPhone XのTrue Depthカメラで先を行くApple
KGI証券のアナリストMing-Chi Kuo氏によるとAndroidスマホを開発している他メーカーがAppleのiPhone Xに搭載されている、True Depthカメラの技術を再現するには最大で2年半は掛かるだろうと報告していることが明らかになりました。
iPhone Xには高度な顔認証システム・Face IDを実現するためにドットプロジェクタ、赤外線カメラ、投光イルミネーターなどを組み合わせたTrue Depthカメラを搭載しています。Face IDの誤認識は100万回に1回という極めて高精度な認証システムを実現しており、指紋認証のTouch IDの50万回に1回よりも精度の良いものとなっています。
True Depthカメラは製造が困難
True Depthカメラは製造の難しさからiPhone Xの供給を厳しく制限している要因にもなっており、2017年のiPhone Xの出荷台数を4000万台から3000万台に下方修正したともいわれています。
SAMSUNGはすでに顔認証システムをGALAXYシリーズに搭載していますが、AppleのFace IDと比べると安全性が低いものとなっています。競合他社がTrue Depthカメラと似たシステムを開発するためには製造上のハードルを克服する必要があるようです。
全モデルに搭載される可能性も?
iPhone Xで初搭載されることになる顔認証システムのFace IDが消費者に受け入れられることになれば、次世代のiPhoneの全モデルにおいてFace IDが搭載される可能性があるとのこと。実際にiPhone Xを使ってみないとFace IDの素晴らしさは分かりませんが、Face IDは暗い場所でも赤外線カメラと投光イルミネーターを使用することで高精度に認証することができるそうです。
iPhone Xの画面を見るだけで画面のロック解除ができるのは確かにストレスフリーになるような気がしますね。どれほどの精度があるのか、早く体験してみたいものです。iPhone Xは2017年11月に発売される予定ですが、供給数がかなり制限されていると言われており争奪戦になることは間違いないでしょう。