iPhone4sにiOS9をインストールし動作が遅くなったことで集団訴訟が発生
iPhone4sにiOS9をインストールしたことで集団訴訟が発生
iOS9はiPhone 4sにもインストールをすることが可能ですが、動作が遅くて何とか動いているといった感じです。そんな中でiPhone 4sにiOS9をインストールしことでAppleに500万ドル(約6億円)の損害賠償を求める集団訴訟が米国で発生したようです。
原告側はiPhone 4sをiOS9にアップグレードをして電話アプリやサードパーティ製のアプリを利用した時に大幅なパフォーマンス低下が起きていることに気づき、iOSはバージョンをダウングレードすることを許可されていないことから、ユーザー側は動作の遅いiPhoneを使用するか、新しいiPhoneを購入するしかない状況になっていると指摘しています。
iOS9にアップグレードをすることでパフォーマンスが向上していることをウリにしていたことや、AppleはiPhone 4sのパフォマンスが低下する可能性は一切述べていないとしています。
確かに、僕もiOS9の特徴であるパフォーマンスが向上するという説明でiOS8で遅くなったiPhone 4sが高速化するこの期待をしていました。
しかし、実際に高速化することはなく相変わらず動作は遅くこれ以上のパフォーマン向上は期待できないと悲観しました。パフォーマンスが上がったのはグラフィックAPIのMetalに対応している64bitプロセッサを搭載したモデル(iPhone 5s以降)に限定されているように感じます。
原告側はAppleは社内でのテストでiPhone 4sのパフォーマンス低下に気づいていたにも関わらずiOS9をインストールすることで動作が速くなりバッテリーの駆動時間が良くなると宣伝したこと、さらに以前のiOSに戻すことができないなどの警告をしなかったAppleに責任があると主張してます。
iOS10はiPhone 4s適用外になる可能性
まあ、iPhone 4sは2011年に発売されたデバイスですからAndroidスマホに比べても製品寿命は長いと言えます。なので個人的にはAppleは頑張ったと思うのですが、集団訴訟が起きたことで次期バージョンとなるiOS10からiPhone 4sが適用から外される可能性が高くなるかもしれませんね。
ただ、海外では最近まで廉価版iPhoneとして安く販売されていたことを考えるとこのような訴訟が出てきてしまうというのもあり得るのかもしれません。
一応、少しでも動作を改善したい場合は以下の方法もありますが…。