iOS10はアプリの動作が速く、スクロール表示がスムーズに!
iOS10のアプリはより速く、スムーズに!
iOS10は数多くの新機能が搭載されていますが、アプリの起動や動作も高速化されていることが明らかになりました!
これは、アプリの読み込みのタイミングが改善されたほか、自動的に最適することができるシステムによって実現することになり、これらの機能によってiPhoneやiPadの動作が高速化することになるようです。OSをアップデートで動作が高速化することは今まであまりなかったことなので、これはかなり嬉しい改善ですね!
データを先に読み込む
iOS10で動作が高速化する機能の一つとしてデータを先に読み込みする「prefetching data(プレフェッチングデータ)」があります。
iOS9までは画面をスクロールするときにデータをそのたびに読み込んでいたのを、iOS10では画面に表示されていない先のデータを読み込むする設計に変更されため、よりスムーズなスクロール操作を実現しているとのことです。
Appleはアプリのスクロール動作は60ftsが理想的であるとしていますが、データの先行読み込み機能によってより実現可能のものになるかもしれません。また、下にスクロールするだけではなく上にスクロールするときも同機能を利用することができるとのこと。
データのアクセス方法の変更
iOS10ではデータをアクセスする方法が変更され、新しいAPIは今まで通り非同期でデータにアクセスをしますがより速くデータの呼び出しができるようになっているそうです。
例えば、iOS9までは複数の行を持つアプリで行全体を一度に読み込みをしますが、iOS10では左から右に順番に読み込むように変更されています。このような設計変更によって複雑なプログラムで組まれているアプリの動作も簡単なアプリと同じような性能を発揮することができるとのこと。
自動で最適化
iOS10で変更されるこれらの機能は、iOS10向けにコンパイルされているアプリであれば、開発者側の作業は必要なく全て自動的にシステム側は最適化されるとのこと。
先日、iOS10とiOS9.3.2をインストールしたiPhone 5/5s/6/6sで動作比較の動画が公開されましたが、64bitプロセッサを搭載したiPhone(特にA8とA9プロセッサ)の動作がiOS9よりも高速化されているようにも見えました。データの先行読み込み機能などが効いてスムーズに動作しているのかもしれません。