iCloud DriveとiCloudが同期できない書類の関係性

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iCloud DriveはMavericksで利用できない?

iOS 8にアップデートしたときに「iCloud Driveにアップグレードしますか?」というメッセージが表示しアップデートをした方は多いと思います。僕も勢いでアップグレードをしてしまい後から「同期ができない」とかいう記事を見て「マジか..」って思ってしまいました。

表示に記載されている「iCloudに現在保存されている書類にアクセスするのはiOS 8またはOS X Yosemiteへのアップグレードも必要です」となっていますが、実際に試したところOS X Mavericksでもアクセスすることは可能です。

iCloud Drive

どーいうことになっているのか…?ちょっと調べてみました。

写真やメール、カレンダーなどは同期可能

まずiCloud Driveにアップグレードをして影響を受けるのは「書類」だけで写真やカレンダー、メール、SafariのブックマークなどのアプリでのiCloudは影響を受けることがありません。

つまりiCloud Driveにアップグレードをしてもフォトストリームも使えますしメールやカレンダーの同期もバッチリ行うことが可能です。

書類ファイルがiCloudとiCloud Driveに分離される

影響を受けるのはiWorkやサードパーティ製アプリでiCloudの書類を利用をしている場合となります。iCloud Driveにアップグレードした時点で今まで保存されていた書類ファイルに関してはiCloud Driveのファイルにアップデートされますが旧OSとなるOS X MavericksやiOS 7でもアクセスは可能です。

ただ、この時点で書類ファイルは「iCloud」と「iCloud Drive」の二つに分離されることになり、OS X Mavericksで新規作成したり修正したファイルはiCloud Driveの書類ファイルが更新されることはありません。そして、OS X Yosemiteで新規作成したり修正したファイルはiCloudの書類ファイルが更新されることはありません。

こちらはOS X MavericksのNumbersのファイルです。青色の部分の9/20と9/29のファイルがOS X Mavericksから作成したファイルです。iCloud Driveにアップグレードしても今まで通りiCloudへのアップデートは問題がないようです。

OS X Mavericks iCloud

ただし、OS X YosemiteやiOS 8からアクセスするとiCloud DriveにアクセスされるためOS X Mavericksで更新をしたファイルは更新されず表示されていないことがわかります。また「text20141006」というファイルはOS X Yosemiteから新規作成をしたファイルですがOS X MavericksのiCloudにはアップロードされていません。

OS X Yosemite iCloud

つまり、書類以外の写真やカレンダー、メール、Safariのブックマークなどのファイルは全てのOS(iOS 7・iOS 8・OS X Mavericks・OS X Yosemite)で同期ができるけど書類ファイルはiCloudにアップロードはできるけどiCloud Driveに対応した新OS(iOS 8・OS X Yosemite)と旧OS(iOS 7・OS X Mavericks)との間に互換性はなくなります。

iCloud DriveとiCloudの関係性を図にするとこんな感じでしょうか。僕はこのように理解しているだけなので間違えていたら指摘してください..!

iCloud Drive iCloud関係性

よく、ネット上にiCloud Driveにアップグレードをすると同期ができなくなるという見出しをよく見かけますが、同期が出来なくなるのは旧OSと新OSとの間の書類ファイルだけで他のファイルは特に問題はなくiCloudへの書類アップデートも可能です。

iCloudのデータはiCloud.comからアクセス不能に

一つ注意点が必要となるのが、iCloud Driveのアップグレードするとアップグレード後に更新したiCloudのファイルはウェブ版のiCloud.comにはアップロードされません。iCloud Drive更新したファイルだけが表示されるのでOS X MavericksやiOS 7からしかiCloudのファイルにはアクセスが出来ない状況になります。

つまり、OS X YosemiteがリリースされOS X Mavericksからアップグレードした時点でiCloudへのアクセスが出来なくなるので、この期間に作成したファイルは一度ローカルファイルに保存をしておかないと「ファイルが消えてしまった!」なんていう事態が起きるかもしれません。

それにしても、アップルはこのような中途半端な状況でなぜiCloud DriveのアップグレードをiOS 8をリリースした時点で行ったのでしょうか。

OS X Yosemiteが正式リリースされた時点でiOS 8.1などでiCloud Driveの機能を提供すれば混乱もなかったのではないのかなと思うのですが。とにかく、OS X Yosemiteへのアップグレードの際は少し注意が必要となりそうです。

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