Mac mini(Late 2014)はクアッドコア廃止でCPU性能は大幅低下!
Mac mini(Late 2014)上位モデルの性能は下がった!
Appleが2年ぶりアップデートをした「Mac mini(Late 2014)」はIntelの現行プロセッサの第4世代Coreである「Haswell」が搭載され内蔵GPUは上位モデルでIntel Iris Graphicsを搭載することでGPU性能は90%向上するなど基本性能をアップさせて登場しました。
しかし、CPU性能に関しては必ずしも性能アップはしていないようです!
Late 2012モデルでは上位モデルはクアッドコアを搭載したモデルがありましたが、Late 2014モデルは上位モデルでもデュアルコアが搭載されたモデルになっています。
GeekBenchのベンチマークの結果をPrimate Labsが公開をしているのです。
シングルコアのベンチマークの結果がLate 2014モデルの上位版で「3137」、Late 2012モデルの上位版で「2909」と僅かにLate 2014モデルの結果が上回っています。
しかし、マルチコアのベンチマーク結果はLate 2014モデルの上位版で「6358」、Late 2012モデルの上位版で「11319」と約2倍もの性能差となっています。
これは衝撃的な性能差ですね…!
今ではマルチコアを利用するアプリがほとんどでしょうから、2012年モデルのクアッドコアモデルを使っていたユーザーにとっては乗り換えの障害となる可能性があるのかもしれません。
ただ、元々Mac miniの使い方としてはヘビーな使い方をする作業は想定しておらずAppleの戦略としては間違っていないとは思いますが。
クアッドコアモデルがない理由
今回のモデルでクアッドコアのプロセッサを搭載したモデルがなかった理由としては、HaswellプロセッサのデュアルコアとクアッドコアのCPUソケットの形状が違うことにあるようです。
もしクアッドコアもラインナップに入れるとなるとAppleは2種類のロジックボードを開発・生産をする必要があったことか、コストの安いMac miniを実現するためにデュアルコアのみのラインナップになったようです。
コストダウンの兆候は他にも見られており、Late 2012モデルではメインRAMはユーザーが直接アクセスでき増設することができましたが、Late 2014モデルのメインRAMはロジックボードに直付けになったのでユーザーが増設することは不可能となりました。
これは基板の数や人の作業を減らせるなど生産工程の削減ができる大きなコストダウンの動きと見ていいでしょう。
このようなコストダウンの結果なのか、米国ではベースモデルの599ドルから499ドルに下がりました。
しかーし!
日本では据え置きの52,800円とコストダウンの恩恵を受けていません!ちょっと納得がいかないところですね..!逆に上位モデルではクアッドコアからスペックダウンをしているので実質値上げにも見えます。
まあ、AppleとしてもMac miniはそれほど重視している製品群ではないのでとりあえずアップデートしましたよというレベルなのでしょう。