FF7をiOSに移植可能としたのはiOS9のアプリ容量削減3つの新機能のおかげ?
ファイナルファンタジー7(FF7)でE3が湧いた!
スクウェア・エニックスがプレイステーション4にてあの名作と言われている「ファイナルファンタジー7」をフルリメイクすることを「E3 2015」にて発表をし会場が響めきましたが、それに合わせてiOS版も今夏にリリース予定であることを明らかにしました!
iOS版のファイナルファンタジー7は残念ながらフルリメイク版ではなく過去にパソコンでリリースされた「ファイナルファンタジーVII インターナショナル for PC」がベースとなっているそうで基本的なグラフィックは当時のPS1と同じレベルのものとなります。
2013年の技術ではFF7の移植は不可能だった
FF7は3GBほどの容量が必要になるそうで、iOSに移植することはアプリ容量の上限の制約から難しいことが2013年にプロデューサー時田貴司氏がインタビューで答えていました。
しかし、Appleは2015年2月にアプリ容量の上限を2GBから4GBに拡張されたことが発表されFF7の移植が一気に現実味をおびることになります。
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容量を削減する3つの技術
AppleはWWDC 15にてアプリの容量を削減することができる画期的なシステムを発表しています。
App Slicing
iOS9においてはアプリをiPhoneでダウンロードするときにiPadで使用する不要なデータをダウンロードしない「App Slicing」という機能が採用されています。
つまり、iPhone 6 Plusを利用していた場合はiPhone 6やiPhone 5s、さらにiPadの不要な解像度のデータは無駄にダウンロードしないということです。
On-Demand Resources
ゲームを進めるにつれクリアしたイベントの不必要なデータを自動的に削除しこの先必要となるデータをその都度ダウンロードすることができる「On-Demand Resources」が採用されるなど、最初に大きな容量のデータをダウンロードしてインストールする必要がなくなりまた。
Bitcode
AppleのiOSデバイスは今のところiPhone 5以前のモデルは32bit、iPhone 5s以降のモデルは64bitで動作しており、現在配布されているアプリは両コードがインストールされています。そこで、Bitcodeという機能を使うことでそれぞれのデバイスに適したコードをインストールすることが可能になり容量の削減が可能になるというものです。
アプリの容量を削減する発想
僕のような単純な頭の持ち主は、容量足りないなら128GBのiPhone買えばいいんじゃね?って思ってしまいがちですが、Appleは16GBのiPhoneを利用しているユーザーのこともきちんと考えています。
iOS9ではOS容量自体が4GBから1.4GBに削減されたことなど明らかになっていますが、この3つの新機能を駆使することで規模の大きいアプリを利用することができるようになっています。
これらの機能がFF7び搭載されるのかは分かりません。というか今夏にリリースということはiOS9のリリースの前ということになるので採用されないのかもしれません。となると3GBもの容量をiPhoneにダウンロードする必要があるということでしょうかね…?
ということで最後にPS4にフルリメイクされるFF7の動画をご覧あれ!iOS版ではないですよ!
めっちゃ綺麗。
一瞬、PS4を買うか….って思ってしまった自分が怖い。
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MacRumors