12インチMacBookのUSB Type-Cの転送速度や双方充電についての疑問
USB 3.1 Type-Cを理解する
Appleが4月10日から発売を開始する12インチのMacBookにはUSB 3.1 Type-Cという新しい規格のUSBポートが搭載されますが、USB 3.1 Type-Cというポートを実際に見たことも使ったこともないのでいまいちどのようなポートなのか理解しておらず疑問がいくつかあります。
MacBookに搭載されるUSB 3.1 Type-Cでふと疑問を感じたのが以下の2点です。
1.USB 3.1 Gen 1って何?
2.双方充電に対応してるってこと?
USB 3.1 Gen 1って何?
MacBookの仕様表を見てると気付くのですが、「USB 3.1 Gen 1(最大5Gbps)」と記載されています。
USB 3.1の最大転送速度は10Gbpsなのですが、MacBookに関しては5Gbpsに抑えられています。実はUSB 3.1は「Gen 1(最大5Gbps)」と「Gen 2(最大10Gbps)」の2種類のタイプがありMacBookはUSB 3.1 Gen 1が採用されているということになります。
USB 3.1なのにUSB 3.0と同じ5Gbpsの転送速度ということになりあまり意味のないようにも見えますが、MacBookは小型化を実現するために電源ポートやその他の通信ポートを廃止しUSB 3.1 Type-Cをする選択肢を選びました。通信速度よりも汎用性を重視したということなのかもしれません。
どうせならUSB 3.1 Gen 2(最大10Gbps)に対応すればよかったのにと思ってしまいますが、コントロールチップの関係で実現が難しかったのかもしれません。この辺りの理由はよく分かりませんが、第2世代の12インチMacBookではすんなりとGen 2に対応しているような予感がします。
やっぱり時期尚早なのかな..?
双方充電に対応してるってこと?
MacBookはUSB 3.1 Type-C経由で充電をする事になります。
USB 3.1 Type-Cは最大20V、5Aの100Wの電源供給が可能となりiPhoneやiPadと同じ感覚で充電をする事になります。
あれ?ここで疑問が生じます。
今までのUSB 3.0までの電源供給は「Mac(ホスト) → iPhone(デバイス)」のように一歩方向だったので「29W充電器(ホスト)→ MacBook(デバイス)」になっているということはMacBookからiPhoneを充電することができないのか?
答えは出来ます!当たり前ですね..!
実はUSB 3.1には「USB Power Delivery」という新しいUSB電源規格が採用されており、ホストからデバイス、デバイスからホストへの電源供給がケーブルのつなぎかえなしで可能となり双方充電ができるようになっています。
- ホスト → デバイス(Type-C):最大15W
- デバイス → ホスト(Type-C):最大100W
接続されたデバイスによって制御されるということなのでしょうかね。なかなか優れた規格です。凄いです。これだけで使って見たい。
ちなみにこのシステムはType-Cでないと利用できないわけではなくUSB A/Bコネクタで100Wまで、マイクロUSB B/ABコネクタで60Wまでの双方充電が可能になるそうです。つまり、USB 3.1だからといって必ずしもType-Cのコネクタが採用されるわけではないみたいですね。
なんとなくUSB 3.1 Type-Cのことについて分かったような分からなかったような…!もっと深く知りたいという方はウィキペディアに全て書いてあるのでどうぞ!
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