OS X YosemiteからダウングレードしてMavericksに戻す方法
YosemiteからMavericksにダウングレードする
OS X YosemiteはRetinaディスプレイに最適化された非常に美しいUIを持ったOSだと思います。(好みはあると思います)
でも、非RetinaディスプレイモデルのMacBook Pro 15インチ(Mid 2010)での使用は正直なところ使いにくいです。
まず、表示される文字が細すぎて非Retinaの解像度では非常に視認性が悪いと感じます。また、動作もOS X Mavericksと比べると少し動作がモッサリしているようにも感じます。ということで、Mid 2010製のMacBook Pro 15インチを「OS X Yosemite 10.10」から「OS X Mavericks 10.9.5」にダウングレードしたので参考にしてください。
作業としては、クリーンインストールとなりデータは全て消えるのでバックアップなど取るなどして自己責任でお願いします。
OS X Mavericksのデータを用意する
ダウングレードするには、OS X Mavericksのインストールデータを用意する必要があります。Mac App Storeでは検索してもOS X Mavericksのインストールデータ出てきませんが、過去に一度でもOS X Mavericksをダウンロードをしたことがあれば、Mac App Storeの「購入済み」からダウンロードすることが可能です。
ちなみに、僕の場合はOS X Lion 10.7やOS X Mountain Lion 10.8のデータもまだダウンロードができるようです。
OS X Mavericksをダウンロードしたことがない場合は
一度もOS X Mavericksをダウンロードしたことがない場合は、購入したMacのプリインストールOSがOS X Mavericksなら「Command + Option + R」 を押しながら起動させることでインターネットリカバリーというモードから工場出荷状態に戻すことが可能でOS X Mavericksに戻すことが可能となるはずです。
もし、OS X Mountain Lion 10.8やLion 10.7からOS X Yosemite 10.10にアップグレードしてしまった場合は、OS X Mavericksをインストールすることは難しいかもしれません。
OS X Mavericksのインストールメディアを作成する
ダウンロードしたOS X Mavericksを使ってインストールメディアを作成します。今回は8GBのUSBを利用しました。OS X Mavericksの容量が7GB以上あるので8GB以上のUSBメモリでないとインストールメディアにすることが出来ないので注意です。
インストールメディアを作成する方法はいくつかあるのですが、今回はサードパーティ製アプリの「DiskMaker X」を利用しました。
DiskMaker XをMacにインストールしてインストールメディアの作成をします。8GB以上のUSBメモリをMacに挿して起動すると各OSを選ぶことができます。ここではOS X Mavericksを選択します。(OS X Yosemiteが青色に表示されていますが…)
先程ダウンロードしたOS X Mavericksのインストールファイルを選択します。
インストールメディアを作成するディスクを選択します。
「内容を消去してディスクを作成」を選択してインストールメディアの作成に入ります。
パスワードを入力すると…
作成中となります。30分〜1時間くらいはインストールメディアの作成に時間がかかると思います。
この画面が表示されれば作成終了です。
選択を間違えたのかメディアファイルの名前が「Yosemite」になってしまいましたが、中身はOS X Mavericksが入っています。
Apple純正の方法でインストールメディアを作成する
実はこのようなアプリを使わなくてもインストールメディアを作成することが可能で、ターミナルを起動して次のコマンドを実行します。
sudo /Applications/Install\ OS\ X\ Mavericks.app/Contents/Resources/createinstallmedia –volume /Volumes/MyVolume –applicationpath /Applications/Install\ OS\ X\ Mavericks.app
ちなみに、OS X Yosemiteの場合はこちら
sudo /Applications/Install\ OS\ X\ Mavericks.app/Contents/Resources/createinstallmedia –volume /Volumes/MyVolume –applicationpath /Applications/Install\ OS\ X\ Mavericks.app
これはAppleが公式で発表している方法ですので詳しくはこちらをご覧ください。
OS X Mavericksにクリーンインストール
インストールメディアが用意できたら、MacBook ProにUSBメモリを挿して「Option」を押しながら起動をします。
・Command + R:HDD領域からのリカバリー
・Command + Option + R:インターネットリカバリー(工場出荷初期状態)
・Option:起動ディスク選択
なんか表示名が変ですがUSBメモリが表示されています。
これを選択するとOS X Mavericksのインストールが開始されます。
YosemiteがインストールされているHDDを消去します。メニューバーから「ディスクユーティリティ」を選択して消去します。絶対にバックアップして下さいね!
これで、インストール作業をすすめていくとOS X YosemiteからOS X Mavericksにダウングレードすることに成功しました。お帰りなさい!やっぱり、非RetinaディスプレイにはMavericksがお似合いです!動作もサクサクになり快適です!
メディアファイルを作成しておいて損はない
やはり、OSをダウンロードするよりも圧倒的にインストール時間が早いです。
先日、メインで利用しているMacBook Pro RetinaモデルをOS X Yosemiteのクリーンインストールを普通通りインターネットダウンロードから行ったのですが途中で止まってしまうというアクシデントも発生して大変な思いをしました。USBからインストールをする場合は毎回ダインロードをする時間も短縮できますし、なによりトラブルが少なく済みます。なので、Yosemiteのインストールファイルも作成しておいて損はないかもしれません。8GBのUSBは今では1000円あれば買えますし。
追記:OS X El CapitanからYosemiteやMavericksにダウングレードする方法も書きましたので参考にしてください。ただ、OS X El CapitanはYosemiteと比較すると非常に快適に動作するので、特定のアプリが動作しないなどの理由がない限りダウングレードする意味はないのかなと感じます。