SIMロック解除が義務化へ!通信料金は安く、本体価格は高くなる?!
SIMロック解除が正式決定!
ついに総務省が「SIMロック」の解除を義務付ける方針を正式に決定して具体的なルール作りに向けた本格的な検討に入ることをNHKニュースが伝えています。
SIMロックはスマートフォンや携帯電話を利用する時に必要となる電話番号などを識別するカードで、現在の日本ではNTTドコモのSIMカードはソフトバンクで利用することができないように「SIMロック」という制限が掛けられています。
一方、海外では一般的にはSIMカードを他のスマホや携帯電話に入れ替えることで簡単に機種を変えることができるようになっており、携帯電話キャリアはあくまでサービスを提供しているだけに過ぎません。このことから、SIMロック解除が義務化されることで、携帯電話キャリアに行ってスマートフォンを購入するというスタイルは変化する可能性がありそうです。
SIMロック解除によるメリット
SIMフリーロックの解除が義務化されることで、各携帯電話キャリアの料金プランがより安くなる可能性があります。携帯電話キャリアは端末での勝負は出来なくなってしまうのでサービスの向上や料金の低価格化で顧客を獲得する必要が出て来ます。
総務省の1番の狙いは大手3社の横並びのサービスをなんとか打破させ競争をさせたいという思惑があるのでしょう。
SIMロック解除によるデメリット
しかしながら、デメリットもあります。
今では当たり前となった、2年縛りのプランにする代わりにスマートフォン本体の価格を値引きするというシステムが崩壊してしまいます。つまり、本体は正規の価格で購入する必要性が出てきます。
iPhone 5s(16GB)のSIMフリー版の価格は67,800円となっていますが、これを一括で購入しないといけないのです。僕は基本的に2年に一度機種変更をしてきましたが、一括でしか購入出来なくなってしまった通信費が安くなってもなかなか買うことが難しくなってしますよ。
この辺りは、新しい料金プランなどを開発することでユーザーに優しいプランが出てくるかもしれませんが、ユーザーが選べるようになるととても便利かなーと思います。SIMロック解除するユーザーは通信料金を安くして今まで通り2年縛りをする場合は料金が高くなるみたいな。
総務省がどのようなルールを作ってくるのか注目していきたいですね。
追記(2016年7月)
実際にSIMロック解除ができるようになりましたが、実際にどれくらいのユーザーが利用しているのか..と思うくらいあまりSIMロック解除という言葉を聞かないですね。そもそも、格安SIMなどに以降する時もドコモ端末であればそのまま利用することもできるので、そこまでSIMロックを解除したいというニーズはないのかもしれません。
また、最近では格安スマートフォンはSIMロックフリー端末として販売されているのも影響があるのかもしれません。