MacBookの電源が入らず故障した時の対処方法とオンラインで修理依頼をするまで
MacBookが故障した時の対応
Appleの製品が故障した時は購入先に関わらずAppleが全てサポートすることになっており、少しだけ戸惑いを感じてしまいますが、流れさえ分かってしまえば電話一本で対応することが可能となります。
先日、友人が使用しているMacBook Pro(Retina,13-inch,Early 2015)が突然電源が入らなくなってしまいました。症状としては電源ボタンを押してリンゴマークは表示されるのですが、電源が落ちてしまうというもの。ログイン画面に進むこともあるのですが、パスワード入力中の電源が落ちてしまうことも。
動画に残してみました。こんな症状は初めて見ました。
完全に電源周りの故障なのかなーと思いつつダメ元で以下の方法を試してみました。
NVRAM(PRAM)のリセット
MacにはNVRAM(不揮発性メモリ)に、スピーカーの音量、画面解像度、起動ディスクなどの情報が格納されているのですが、何らかの問題によってMacが不安定になった時にNVRAMをリセットすることで改善することがあります。
以下の操作でNVRAMをリセットすることができます。
- Macの電源をオフにする
- Mac の電源をオンにする
- 起動音が聞こえたら「command + option + P + R」キーを同時に押し、そのまま押し続ける
- 再起動し、2回目の起動音が聞こえるまでキーを押したままに
- キーを放す
しかし、今回の件では改善することはありませんでした…。まあ、そうですよね。そんな簡単に解決するわけないですよね。
SMC(システム管理コントローラ)のリセット
次にSMC(システム管理コントローラ)のリセットを試みてみます。SMCはシステムを管理するためのコントローラーで、Macの動作が不安定な時にリセットすることで不具合が改善することもあります。
以下の現象が発生した時にSMCをリセットすることで改善することがあります。
- ファンが高速で回転する
- キーボードのバックライトに関する動作がおかしい
- ディスプレイのバックライトに関する動作がおかしい
- ステータスランプ、バッテリーランプに関する動作がおかしい
- 電源ボタンを押しても反応しない
- 蓋を開閉した時の動作がおかしい
- バッテリーが正常に充電されない
- Macの動作が極端に遅い
- アプリが正常に起動しない、応答しない
- ターゲットディスプレイモードの動作がおかしい
以下の方法でSMCのリセットをすることができます。(MacBook 2009年モデル以降)
- MacBookの電源をオフに
- 電源アダプタを接続しMacBookに接続する
- 内蔵キーボードから「shift + control + option」キーを押しながら電源をオンに
- すべてのキーを放してから、電源ボタンをもう一度押してMacBookの電源を再びオンに
なお、バッテリーが搭載されていないiMacやMac Proに関しては、電源をオフにした状態で電源コードを外して15秒間待ち、電源コードを接続してから5秒待ってから電源をオンにすることでSMCをリセットすることができます。
さて、今回の件はSMCのリセットをしても改善することはありません。
インターネットリカバリー
インターネットリカバリーはWi-Fiでのインターネット接続ができる環境下でMacを初期化してAppleのサーバーからOSをダウンロードして再インストールする方法です。方法としては最後の手段と言ってもいいでしょう。インターネットリカバリーは「command + R + Option」キーを押した状態でMacを起動させることで実行させることができます。
詳しくはこちらの記事で紹介しています。
しかし、電源が途中で切れてしまうという症状なのでリカバリーすることもできませんでした。完全にお手上げ状態です。ということで、Appleのサポートに電話をして修理をしてもらうことにしました。
保証状況を確認し修理の申し込みをする
MacBookは購入から1年以外であれば無償保証で修理することができます。(もちろん、何かして壊してしまった場合は別です。)所持しているMacBookが保証期間内かどうかを確認するには「保証状況の確認」というページに製品のシリアル番号を入力することでできます。
このページはMacBook以外のiPhoneやiPadといったApple製品全ての保証状況を確認することができます。
ここから購入日や保障期限がいつなのか、延長保証に加入しているのかどうかなどを確認することができます。シリアル番号を入力すると関連しているデバイス名が表示され、この画面の下にある「修理の申し込み」という項目から依頼することができます。
修理依頼をする前にどのような症状が発生しているかを項目から選択します。
サポート方法を「電話」、「チャット」、「持ち込み修理」の3つから選択することができます。近所にApple Storeなどがあれば持ち込み修理の予約をここからすればいいと思いますが、僕のように地方都市にいるとApple Storeがないので電話かチャットの2択になってしまいます。
今回は電話でアドバイザーとお話をしてみることにしました。
名前とメールアドレス、電話番号を入力すると数分後にAppleのサポートから電話が掛かってきます。ここで症状を分かる範囲で伝えることで対処方法を色々と教えてくれます。これで解決することもあると思いますが、今回はすでにNVRAMやSMCのリセット、インターネットリカバリーを実施してダメだったので修理ということになりました。
アドバイザーに住所などを伝えます。後日、ヤマト運輸が専用の箱を持って故障した製品を取りにきます。ケースや保護ファイルなどを使用している場合は全て外す必要があり、本体のみをヤマト運輸に渡す流れとなります。
ヤマト運輸の人が専用のダンボールを持ってきます。
こんな感じにMacBook Proが収まります。
あとはヤマト運輸の箱の中に収められてAppleの修理工場まで運んでくれるという流れとなります。
なお修理状況はこちらのサイトから修理IDとシリアル番号を入力することで確認することができます。
だいたい1週間から10日くらいで修理が完了するそうです。基本的にはバックアップをした状態で修理を出すのですが、今回の件は電源が入らないのでバックアップを取ることができませんでした。やはり定期的にバックアップは取っておいた方がいいのかもしれませんね…。
修理に出す方法はMacBookに限らずiPhoneやiPadなどのその他の製品も基本的には同じ方法で行うことになります。
いざという時は参考にしてください。